高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 正しく怖がること

映画「告白」を観ていて、「正しく怖がること」という寺田寅彦のことばを思い出した。
(何故、思い出すに至ったかは、映画の内容を観れば分かる。)
物理学者で作家でもある寺田寅彦の随筆に出てくる言葉だそうで、「ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎたりするのは簡単だが、正当に怖がることはなかなか難しい」と書かれている。
然り。
たとえば、AIDSや新型インフルエンザなど、罹ったら死に至るとか治らないとかインパクトの大きな情報ばかりが万人に伝わってしまい、周辺情報を知らないまま、それが先入観となって無駄な行動をしてしまう。
AIDS感染者に対して空気感染するものと思い込んで迫害したり、新型インフルエンザ感染時に大量にマスクを買い込んだものの、口だけにしかマスクをしてなかったり。
概して人間はそういうものだ。
そういう人間が多いから、今の世の中でいろんな問題が起こっているような気がする。
まずは冷静になって物事をちゃんと理解し、適切な行動することが大切だ。
起こったことに対して十分に理解して、正しく怖がって、適切な対策を講じていくこと。
今後の人生において、本当に大切な生き方だ。