高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

養老山脈トレイルランニングレース、トレランの難しさを痛感

2020年12月11日金曜日。

このコロナ禍で久し振りのレースとして、軒並み都市型のフルマラソンや各地のウルトラマラソンなどのイベントが中止になる中、小規模である事もあって予定通り開催される「養老山脈トレイルランニングレース」に出場するために、仕事を早めに終わらせて感染予防対策をして新大阪駅へ。

名古屋駅まで行き、JR東海道線で地元の岐阜駅を通り過ぎて、大垣駅へ。

22時過ぎに大垣駅前のアパホテルに到着。

翌朝はかなり早いので、早めに寝たかったが、会社の同期とのオンライン飲み会があったため、久し振りに再開してグダグダ喋っていたら、いつの間にか0時を過ぎてしまっていた。オンライン飲み会は意外と楽しいが、終わり時が無くて長時間かかってしまうのがたまに傷だ。

受付会場は養老公園で、受付開始は午前5時半ということで、事前に調べたら、最寄りの養老駅養老鉄道の始発で行っても間に合わない事が発覚し、朝4時起きで準備して、大垣駅前からタクシーで養老公園へ。

大垣駅から結構遠くて、約5,000円かかった。これは交通の便が悪い。選手の方々はみんな車で来られていた。

そうか、トレイルランニングのレースはそういうものなんだな、と痛感。

自分がこれまで経験してきた交通の便が良い場所で開催される都市型マラソンや地方であっても大会側が配送バスなどを手配してくれているウルトラマラソンなどとは違う。

ここ養老公園内には養老天命反転地という、反転しているモニュメントが設置されている公園がある事で有名。地元が岐阜でありながら、まだ来た事が無い。

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夜が明け始めた中で受付を済ませて、準備して荷物を預けて、ゴール地点である養老公園からスタート地点の多度大社前に向かうために、ブロック毎で決められている養老鉄道の電車に乗って集団で移動。自分は午前6時39分発の電車で移動した。

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ほぼ選手しか乗っていない養老電車で移動して多度駅に到着した後は、ゾロゾロとスタート地点の多度大社前へ。

感染予防対策のためにウェーブスタートなので、トップ選手達のグループのスタートを見送って、自分がいるグループIもスタート。

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多度大社前をスタートして、多度峡を走って行くと、早速、登りが始まった。

序盤でもあり、緩やかな登りだったので、走って登る。

走って登る事は出来たものの、日頃の練習不足もあってそれが続くワケも無く、そのペースは遅くなってしまった。

とても走って登る事が出来ない坂道を登った先に電波塔があり、その下で視界が開けた。

伊勢湾と鈴鹿山脈などの景色を見ながらひと休み・・・したいところだが、後ろからどんどんランナーが来るので、焦ってしまって休んでなんていられない。

道中、大会側が準備してくれたメッセージがあって、一時、疲れや辛さを忘れられる。今まで参加したレースの中では経験した事が無くて新鮮で、嬉しい配慮だった。

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10㎞程行くと、絶景ポイントのパラグライダー発射台に到着。

快晴でもあって素晴らしい景色だった。

広大な濃尾平野に、手前から揖斐川長良川木曽川木曽三川が望めた。

これはこの絶景を見ながらゆっくり休みたい気分だったが、今回はレースであり、制限時間もあるので、残念だけど、早々に再出発。いつかまたここに来てゆっくり眺めていたい。

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そこからは下り基調の林道を延々と走って、中間点で唯一のエイドである庭田山頂公園に到着。20㎞走って初めてのエイド。やはり、トレイルランニングは、2.5㎞毎や5㎞毎にエイドがあるロードのマラソンウルトラマラソンなどとは異なり、厳しい事を実感。

ここで食べたミカンが甘くて美味しくて、たくさん食べた。

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さて、ここから養老山脈の縦走が始まった。

ここからが本番であった事を後から知った。

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「この先にお楽しみがありますよ」とスタッフから聞いていたので何だろうと思っていたら、こういうことだった。階段祭り・・・

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ここから延々と小刻みなアップダウンが続いて階段の連続。

金剛山の丸太階段の階段地獄とは異なり、こちらは一部崩れかけの木製階段があったりなどで登り難く、それがずっと続くので先が見えずに疲労困憊。かなりキツくて、どんどん後続のランナーに抜かれて情けない限りだった。

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養老山山頂の手前で見えた景色が唯一の癒し。

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ようやく養老山858mの山頂に到着。山頂は森の中だった。

標高は全然高くないのに、ここまでの縦走路のアップダウンで疲労困憊だった。

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「ここまで来たら、あとは下り!」と思っていたら甘かった。

小倉山という短い登りを登ると、ゴールまであと少し。

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小倉山からの眺め。

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小倉山からはほぼ下り。

下りは得意なはずなのに、大きな石がゴロゴロしていて足の裏が痛くてうまく走れず、ダラダラ下って、ようやく養老公園が見えてきて下界に戻ってきた。

ゴールも間近で大会側のメッセージが嬉しかった。コロナ禍にレースが中止になってモヤモヤしているランナーのためにこういった準備してくれてありがとう!、と言いたいのはこちら側だと思った。

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養老公園の入って、有名な養老の滝に到着した。

岐阜が地元でありながら、来た事が無かった養老の滝を初めて見た(居酒屋の養老乃瀧は何度か行った事があったが)。

これが滝の水が酒に変わってそれを孝行息子が父に与えたとか、滝の水を飲んで病気が治ったり、若返ったりするなどの伝説が残る養老の滝か。

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ゴールまでもうすぐ。園内は紅葉のベストシーズンでとても綺麗だった。

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そして、今朝受付をした園内の広場に到着。

坂道を駆け下りて、ゴールゲートをくぐってゴール!

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結局、41㎞を通して全然走れず、特に養老山に向かう稜線のアップダウンに四苦八苦。登りでも下りでもたくさんのランナーに抜かれて、やはりトレランは苦手だと自信喪失してしまい、最後までやる気が出来ずにダラダラしてしまい、結局、7時間もかかってしまった。

計らずも2020年最後のレースになってしまい、そのレースもこの体たらく。

昨年は充実していて、11月には橘湾岸スーパーマラニックで320㎞を完走して達成感に溢れる中で2020年を迎える事が出来たが、2020年の年の瀬にこんな事になるとは思いもしなかった。やりきった感がまるで無い1年だった。その落差が凄い。

そんな気持ちなのは自分だけではなく、全国のランナーがそうだろうなぁ。

今年は諦めて、2021年は2019年の最高の状態に戻すことを目標にして頑張ろう。

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午前中は天候が良かったのに、午後になるにつれて、山頂では雪もちらつくような天候になり、ゴール後も寒風が吹き荒び、汗冷えの身体には寒過ぎて早々に着替えて帰路に着いた。

養老公園からは彼方に地元・岐阜市長良の金華山が見えた。

新型コロナウイルスの影響で、昨年末以来、帰省出来ていない。もうすぐ1年経ちそうだ。

冬になって第二波が来ていて感染者数が増えてきていることもあって、当面帰られそうにない・・・

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帰りの養老駅で桑名に向かう電車を待っている間、駅前にある土産物店で養老の名産のひょうたんの御守りと養老サイダーを購入。

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名駅から近鉄電車に乗り換え。

タイミング良く、2020年3月に運航開始した特急「ひのとり」に乗る事が出来てテンションが上がった。これで2回目だ。

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9月に福島と仙台に行って以来、久し振りに遠征した。

やはり、こういった非日常は楽しいし、刺激があるし、生きる活力・楽しみになる。

早くかつての日常が戻ってきて欲しいものだ。

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