高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 ブラジル中が泣いている

約1か月間楽しませてくれたワールドカップは、ドイツが優勝して終幕。
一番魅力的なチームだったオランダとの決勝を観たかったので、ちょっと残念。
オランダは、一次トーナメントでベテラン勢が大活躍して、準々決勝のコスタリカ戦では、PK戦が得意なキーパーに交替するために交替枠を残しておく監督の采配がピタリと当たって驚いた。これは相手に心理戦の面でも動揺を与えたようだ。
ここまで快進撃を続けてきたコスタリカよりも、こういう緊張した場面でも経験豊富なベテラン勢が揃うオランダの方が一枚上手だったようだ。



一次リーグでは、各国、攻撃的で点を取り合って楽しかったものの、ノックアウト形式の決勝トーナメントに入ると、点が全く入らなくなって、オランダは準決勝のアルゼンチン戦もPK戦
疲れが出てしまったのか、運が悪かったのか、スナイデルがPKを外して無念の敗退。

そして、ドイツの優勝よりもインパクトが大きかったのは、サッカー王国でホスト国でもあるブラジルが準決勝でドイツに7-1で大敗したこと。
前半30分間で5-0という圧倒的な展開に、朝眠かった目が完全に覚めてしまった。

コロンビア戦でリタイアしたエースのネイマールおよび出場停止のキャプテンのジアゴ・シウバの分も一致団結してこの局面を乗り越えてドイツに勝ち、そのまま優勝してブラジル国民は大盛り上がりで大団円!・・・という展開になるものと思っていたものの、現実は本当に厳しい。
せっかく決勝トーナメントのチリ戦のPK戦で大活躍して、前回大会での雪辱を果たし、4年前と同じリポーターからインタビューを受けて、涙ながらに感動的なコメントをしたキーパーのジュリオ・セザール

たった6分間で4失点という悪魔のような展開では、さすがに立ち上がれず。


ホスト国に対して、ただの負けならいざ知らず、こんな屈辱的な現実を与えるとは・・・
ブラジルは、54年前の「マラカナンの悲劇」を歓喜に塗り替えるために臨んだはずなのに、まさか歴史的大敗という事実で塗り替えてしまうことになるとは・・・

時折、中継映像に映されるブラジル国民の泣きじゃくる姿、信じられない展開に呆然と涙する姿が本当に印象的だった。






ドイツ戦で出場停止だったジアゴ・シウバが活躍できなかったオスカルを慰め、同じバイエルン・ミュンヘンの同僚であるダンテを慰めるドイツのミュラー達。
これはショックだろうなぁ。
この負けを引きずり、この後の3位決定戦でもオランダに3-0で完敗して、先日のスペインと同様に、完膚なきまでに叩きのめされたブラジル。
今後、立ち直って、この歴史的大敗を塗り替える時が訪れるのかな。


いろいろな出来事があって、本当に楽しい1か月間だった。
朝早く起きるのは辛かったけど、無ければ無いで淋しいものだ・・・