2歩下がって3歩前進する
岐阜の友人がこの歳になって永らく付き合っていた彼女と諸事情で別れることになった。
友人のことはもちろん、その彼女のことも良く知っている自分は、友人のことを追って岐阜からひとりで大阪までやってきたものの、ヨリを戻すことが出来ずに落ち込んでいる彼女に対して、電話でこう言ってあげた。
つらいだろうけどさ、頑張って前を向いていこうぜ。
2歩下がったって3歩前進すればいいんだから、人生なんてそんなもんだよ。
止まない雨はない。元気出していこう。
長い歴史のある2人の間には他人が入り込めない様々事情があるので、今の俺にはほんの慰めしかできなかった。
頑張れ、としか言えなかった。
でも、そのことばで少しだけ元気が出たみたいで良かった。
この一件でひとつの人生の真理を再認識した。
つらいことがあってへこんだって、その反動でもっと跳ね上がればいい。
そうやって人間は一歩一歩前に進んで成長していく。
前進するばかりなんてありえないし、面白くもない。
後ろに下がってしまったことで分かることもある。
転んでしまって見える景色もある。
2歩下がって3歩前進する。
それくらいが人生を歩むのにちょうどいいのだ。