高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 お伊勢さんマラソン:おはらい町を走り、近鉄特急「しまかぜ」で帰阪

12月6日日曜日、「中日三重お伊勢マラソン」当日。
本来、マラソン当日の朝は朝食を摂らず、固形物を一切口に入れないようにしているのだが、今回楽天トラベルで予約した宿泊プランは夕食・朝食付きで、朝食を食べずにおくのはあまりにももったいなかったので、今回は食べる事にした。
日本人らしく、こんなに豪勢な和食の朝食を食べるのは久し振り。
今回はハーフマラソンだし、恐れている腹部膨満感の症状などが出て走れなくなってしまったとしても、21.195kmくらいならガマンできるだろうから、今回くらいはいいだろう。
昨晩は、二見浦沿いのオーシャンビューの客室で波音を子守歌にして就寝し、朝からこんな日本人らしい朝食を食べられて幸せだ。

二見浦からスタート会場の三重県営サンアリーナに行くには、本数が少ないJR参宮線に乗って、伊勢市駅で乗り換えて行かないといけないので不便なのだが、宿泊した旅館のご好意で、旅館のバスで送ってくれる事になった。バスで行けば5分で行く事ができる近さらしく、出場ランナーやその関係者の車で大渋滞で数10分かかってしまったが、それでも十分な近さ。大変有難かった。
二見浦の朝日館、客へのサービスや配慮が適切で、料理も美味しくて、とても良い旅館だった。
昨年迄は、三重県営総合競技場が会場だったらしいが、今年は工事中である為、三重県営サンアリーナに変わったらしい。
着替え&荷物預かりがある三重県営サンアリーナは出場ランナーでかなりごった返していたが、自分はスタートの1時間以上前に来る事が出来たので、観覧席に座りながらゆっくり準備。

午前9時10分、「中日三重お伊勢マラソン」スタート!
コンディションは、12月なのに寒過ぎず暑過ぎずの快晴でまさにマラソン日和。
自分のコンディションも万全で、朝食を食べた事による影響も無し。
これは言い訳できる要素は全く無いので、全力で走って自分の走力を確認しようと心に決める。

コースのほとんどは、伊勢二見鳥羽ラインという高速道路を走るため、走りやすい反面、アップダウンが結構あるし、応援が全く無くなってしまう。
それにしても、この大会のために、日曜日という伊勢神宮への参拝客が多い日に高速道路を交通規制してマラソンのコースにしてくれるなんて、伊勢市は大変理解がある。

伊勢二見鳥羽ラインを一旦下りると、一路、この大会のコースのハイライトである伊勢神宮の内宮へ向かう。
地元の子供達が和太鼓で我々ランナーを応援。

10?手前、いよいよ昨日も来た伊勢神宮の内宮の参道であるおはらい町にやって来た。
昨日は参拝客でごった返していたが、この日はおはらい町の参道のど真ん中にコースが作られていた。
そこを我々ランナーが堂々と走り、参拝客やボランティアの方々から応援を受ける。
「普通に参拝していたのでは出来ないこんな貴重な体験をする事ができるなんて、こんな幸せなことは無いなぁ・・・」
とまじまじと思いながら、テンションが上がって、思わず走るペースが上がってしまった。




おはらい町が終わると、伊勢神宮の鳥居が見えてきたので、立ち止まって、昨日に引き続いてもう一度写真を撮った。


伊勢神宮に参拝した事がある人はたくさんいるだろうが、おはらい町のど真ん中を疾走して、内宮を象徴する鳥居の前まで走って来た事がある人間はそうはいないだろう。これは生涯、自慢できるような体験だ。
10km手前でこの大会のハイライトが終わってしまった後は、特に何も特筆すべきランドマーク的なものは無いので、ただただゴールを目指すのみ。
伊勢神宮・内宮から倉田山公園野球場というところに行って折り返した後、再び、伊勢二見鳥羽ラインの高速道路を走って、スタート地点でもあった三重県営サンアリーナに戻る。

ハーフマラソンは、「ちょうど良い距離」「半日で終わり、身体へのダメージが少ない」「観光も楽しむ事ができる」という理由から女性にとても人気らしい。
確かに。この日もたくさんの若い女性のランナーが走っていた(自分が好きなウルトラマラソンには20代の女性ランナーは皆無に近い)。ゴールを目指して頑張って走っている女性が一番美しい。
走っている最中、辛さや疲れなどを少しでも忘れるために、自分好みの後ろ姿の女性ランナーがいないかなぁと思いながら走る事もある。健全な成人男子なので当然だ。

1時間50分のペースランナーを残り4km辺りでパス。
自分が追っているのは、このペースランナーではない。1時間40分のペースランナーだ。

高速道路なのに、ボランティアンのおばあちゃん達が応援。
そして、前を走るランナーは、どうやら村岡ダブルフルウルトラランニングの出場者のようだ。
同じウルトラランナーとして負けるワケにはいかないと奮起。

右手にゴールとなる三重県営サンアリーナが見えてきた。あと少し。

一旦、右手に見えた三重県営サンアリーナを通り過ぎて、料金所で折り返したところで20kmだったのだが、その手前で1時間40分経過。
あぁ、目標にしていた1時間30分(90分)台は、今回もムリだった。

料金所を折り返して、伊勢二見鳥羽ラインを降りると、そこはもうゴール地点。
中日三重お伊勢マラソン、無事ゴール!


タイムは1時間45分。天候及び自分の体調共に絶好のコンディションであったので、自己ベストを狙おうとネガティブスプリット(前半は抑えて、後半にペースアップ)で頑張ったものの、目標の1時間30分(90分)台にはちょうど1km分足りなかった。仕方ない。これが今の自分の走力だ。また、次のハーフマラソンの機会に頑張ろう。

走り終えると、汗だくになったウェアが冷たくて、急に寒気を感じ始めた。
そこに、このFinisher'sタオル。
ハーフマラソンなのに、大判のタオルだ。フルマラソンのFinisher'sタオルであってももっと小さいものが多いのに、これはありがたい。
そして、色がショッキングピンク若い女性ランナーがこのタオルで身体を覆っていると絵になるし、このタオルをしたランナーが三重県営サンアリーナにたくさんいて異様な光景だった。


Finisher'sタオルと共に渡されたのが、この大会のスポンサー企業によるブースで無料配布しているサンプルをもらえるチケットと、赤福がもらえるチケット、伊勢名物の屋台で使える500円割引チケット。
出場料はたった4,500円なのに、先程の大判のタオルといい、この大会は太っ腹だ。コストパフォーマンスが良くて、本当に良い大会だ。

コカ・コーラサントリー大正製薬亀田製菓のスポンサーブースでこれだけのサンプルをいただいた。

そして、やっぱり赤福。走った後の疲れた身体に、こしあんの甘さは最高。何回も食べているのに、相変わらず美味しい。

会場では、名古屋の大須商店街発のアイドルグループ「OSU」のライブを鑑賞。
去年11月に出場した木曽三川ウルトラマラソンにこのグループの中の娘が出場していた事をきっかけに知ったのだが、このお伊勢さんマラソンを最後にマラソンを止めてしまうらしい。かわいいのにマラソンをしているなんて凄いと思い、活動が気になっていたのだが、残念だ。

帰りの電車の時間まで余裕があったので、伊勢市駅に戻って、伊勢市駅近くの有名店「山口屋」でもう一回伊勢うどんを食べた。伊勢うどんに、これも名物の「てこねずし」もついていてお得で美味しかった。

そして、マラソン出場、伊勢神宮参拝に加えて楽しみにしていたのが、近鉄特急「しまなみ」に乗ることだ。
1日1本しか走っていない「しまかぜ」に乗るために、午前中にマラソン自体は終わっているのに、16時44分迄、ダラダラと周辺を散策して待ちに待った。
そして、16時44分直前、いよいよその時が来た。

「しまかぜ」のかっこいい青い車体がやって来た。ホームに待つ多くの乗客と共に、自分も一眼レフカメラを構えて連射。クリスタルホワイトと伊勢志摩の晴れやかな空をイメージしたファインブルーのツートンカラーが美しい。特に、この青色、いい色だなぁ。お気に入り。




自分はせっかく乗るので、先頭のプレミアムシートを予約しておいたので、散々写真を撮って慌てて乗車すると、客室乗務員にロッカーを勧められた。キャスター付きの荷物などを持っている観光客用に、電車内にロッカーがある。初めて見た。

自分の座席に座ると、1列3席のゆったりした広さがあって、とても快適だった。
電動のレッグレストがあり、腰の部分には硬さを調整したり、マッサージ機能のようなものが設置されていた。

乗務員が記念乗車証を渡してくれた。こんなものをいただけるなんて、とても記念になる。

そして、しまかぜチャンネルというサービスがあり、スマートフォンを専用のwifiに繋いで、しまかぜの先頭車両に搭載したカメラの映像をスマホで楽しむ事が出来るのには驚いた、子供が喜びそうだ。

そして、プレミアムシート以外の車両も散策。
グループ専用車両という6人用サロン席に、和風・洋風の個室、窓側を向いたカフェ車両などもあって、団体で伊勢志摩に行くのであれば、かなりオススメできる観光列車だった。2時間もしないうちに難波についてしまうのが勿体無いと思うくらいだった。
この2日間、マラソンを完走できただけではなく、伊勢神宮参拝としまかぜ乗車という目的も果たせて大満足。
そして、この大会で2015年内のマラソン出場は終了。
年末までは、11月まで続けてきた月間走行距離200kmを12月も果たす事ができるように、自主的に練習だ。
おはらい町で初めて買ってみたお香セット。和風のお香のかおりもいいなぁ。