高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 ぎふ元旦マラソンで2016年走り始め

2016年1月1日元旦。
今年も朝早く起きて、岐阜市長良川に架かる長良橋の下の長良川公園の高橋尚子ロードに行く。
元旦の朝に10km走る「ぎふ元旦マラソン」に出場するためだ。
元旦くらい家でゆっくり寝て休んでいりゃいいもの、自分も含めて元旦まで走りたいという輩がいる。
世間一般でいえば正気の沙汰では無く、クレイジーな方々ばかりだが、そんな価値観が自分と同じランナーが500名を超えてここにいるなんて嬉しい限り。
たった10kmなので、元旦以外の日に開催される大会であればまず出場はしないのだが、元旦の朝に自宅のすぐ近くで開催してくれるなんて本当にありがたい。
元旦の朝に走るのはこのくらいの距離がちょうど良い。
ここにいるランナーはほぼみんな2016年の走り始めになるだろう。


スタート地点の長良橋の下に到着すると、ちょうど太陽が金華山から顔を出したところだった。
2016年の初日の出。雲ひとつない青空で、神々しい光を放つ朝陽が本当に美しかった。
こんな美しい初日の出を拝むことができるなんて、2016年は縁起が良さそうだ。



今年はこの朝陽が我々を温めてくれたので、全然寒くなかった。
恐ろしいくらいの大雪で中止になった昨年から一転、今年はこれ以上ない程の最高のコンディション。昨年の元旦はこんな有様だった。


この日の舞台となる高橋尚子ロードのスタート地点には「継続は力なり」と書かれた石碑と、岐阜県を誇るスターである高橋尚子さんが2000年のシドニーオリンピックで優勝した際の足型とその時に履いていたシューズを象った銅像がある。
その高橋尚子さんが県立岐阜商業高等学校時代にここで練習していたということから「高橋尚子ロード」と名付けられ、この日の舞台となる。



そして、この大会を主催する長良川走ろう会の方が行う恒例の準備体操。
通常の準備体操よりも長めで、あまりした事がない動きの体操をするので、みんな笑いながら和やか雰囲気。
何よりも前に立ってリードしてくれているおじいちゃんのキャラクターがゆるくて面白い。

朝9時30分、ぎふ元旦マラソン、スタート。

まずは、都ホテルを眼前に長良川沿いを下流に向かって走る。

長良橋の下をスタートして、金華橋を越え、忠節橋を越えたところで2.5kmで折り返し。


次は、彼方には金華山、横には長良川という美しい景色を見ながらスタート地点に戻る。

スタート地点に戻ってきて5km地点の折り返し。10kmの部はもう一度、忠節橋まで走り、戻ってくる。


このマラソンはタイムを争うレースではなく、元旦の朝に自分のペースで走ろうというのがコンセプトなので、年齢制限なんてない。
ご家族で出場されている方もいて、小さい子供達もお父さん、お母さんと元気に走っていた。なんて微笑ましい光景。自分も家族を持ったら、横で走っているお父さんみたく子供と一緒に・・・


もちろん高齢のおじいちゃんも走っていた。この年齢になられても、元旦の朝に走ろうという心意気、そして筋力の衰えがありながらも走ることができる筋力が素晴らしい。自分もこんな風に身体も精神力も元気に年齢の重ね方をしたいと心底思った。

そして、再び長良川の下に戻ってきてゴール。



タイムを争う大会ではないので、完走者には空欄の完走賞が渡され、自分で手書きで記載するスタイルも相変わらず。2年前は面食らったが、これはこれで良い記念になる。
2年前は10kmを走るのに51分かかっていたが、今年は48分台。10kmなんて何の価値もないが、ちょっとでも成長がみられて良かった。
12月29日、31日にのスノーボードで、ランニングでは使わない脚の筋肉を使ったこともあって、筋肉痛が残っていたので、それが無かったらもうちょっと速く走れたかもしれない。

この日は冬なのにポカポカ陽気。
ゴール後、元旦から走っている元気なランナー達の走りと金華山を眺めながら休んで、実家に帰宅。
2016年早々にこの美しい金華山長良川を見ながら走ることができて幸せだった。幸先の良い2016年になることができた。



そして、待ちに待ったお節料理にお雑煮。
ぎふ元旦マラソンを走った後のお節料理とお雑煮のうまいことったらない。
今年も完走した達成感と満足感、そして世間一般が休んでいるであろう元旦に走ったという優越感に満たされて、美味しさが倍増する。これだから元旦の朝のランニングは止められないなぁ。