高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 ちんちんかもかも

このことば、決して卑猥なことばでは無い!
(タイムリーに草なぎの公然わいせつ事件にかこつけたワケでもない。)
文庫化されたのを機に、最近読み直した、森見登美彦著、『四畳半神話大系』の中に出てくる、れっきとした日本語である。
意味は、

男女の仲の極めて睦まじいことを示したさま

だそうだ。
(使用例:お前、彼女といつまでも「ちんちんかもかも」してるんじゃない!)
最初にこのことばを本の中で読んだときは著者の造語かと思ったが、試しに電子辞書で調べてみたら、ちゃんと意味のある日本語だったのでびっくりした。
こんなことばがあるということと、こんな聞いたことも見たことも無いことばを知っている著者の博識さに。
「この著者は俺と同い年でありながら、これだけの語彙力に差があるのか。」と軽い嫉妬を覚えた。
それだけではなく、難解なことばを駆使しながら、かなり面白い話を展開する著者の能力にも。
話の内容がホントに面白くて笑えてくるだけではなく、日本語の妙を知れるこんな作品は初めてだ。
この作品は、人気を博した「夜は短し歩けよ乙女」に勝るとも劣らない程、面白いと思う。

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

それにしても、この話の主人公は、考え方といい、行動のパターンといい、黒髪の少女と「ちんちんかもかも」したいと妄想していることいい、俺に似ているなぁ。
面白いだけではなく、男として共感もできる作品だ。
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