高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 奈良マラソン:年内最後のフルマラソン完走達成!

12月9日の奈良マラソン当日。
今日も昨日と同様にかなり寒い。奈良は昨晩雪が降ったようだ。そりゃ寒いワケだ。

スタート地点の鴻ノ池陸上競技場の周りを1万人のランナーが埋め尽くす。
ゴール地点はこの競技場の中だ。ゴールが競技場の中というのはこれまで経験が無いので、帰ってくるのが楽しみだ。

午前9時、いよいよスタート。
この大会まで2週間に1回の割合でフルマラソンを走っているが、疲れは大丈夫だろうか。
その上、練習もできていない為、ちょっと不安なままでのスタート。
本来であればこんな状態でフルマラソンに臨むことを潔しとはしないのだが、今回はやむ無しだ。


スタート地点ではランナー達よりもテンションが高い大会ゲストのバルセロナ五輪銀メダリストの有森裕子さんが手を振りながら奇声を上げながら応援。楽しい人だ。

スタート直後の坂を下った地点。
ランナーの波が道を埋め尽くす。相変わらずすごい光景だ。
そして、ゴール間近でのこの坂は辛いんだろうなぁと思いつつ下っていく。

右折して国道369号線の大宮通に出る。トップランナーとすれ違う。やっぱり速いわ。
今回のコースは折り返し地点が2箇所あるので、トップランナーの走りが見れてちょっと嬉しい。

平城京がある5km地点の折り返し地点に到着。朱雀門がチラッと見えた。



折り返した後、近鉄奈良駅の前を通る。今日はゴールして無事ここの駅から帰宅できるようにと祈る。

東大寺がある奈良公園にやって来た。
何度か来たことがある東大寺の大仏様を拝まさせて頂くのはまた今度だ。
そして、恐らくここの公園にしかないであろう、鹿飛び出し注意の交通標識を発見!

公園内にいる現物の鹿さん達を発見!
「こんなに大人数で何故好き好んで走っているんだろう」と不思議そうに我々を見ている。


奈良公園を越えて、どんどん南下していき、天理教で有名な天理市にやって来た。
田園地帯が広がってのどかな風景が広がる。

ここでも折り返してきたトップランナーとすれ違い。30kmを過ぎてのこのスピードは凄い。

ここから天理市の中心地に行くまでダムのある山道を通る為、アップダウンが多くなる。
2週間前のほとんどがフラットな道であった神戸マラソンと全然違う難コースだ。
忌野清志郎の格好をした方が音楽をバックに盛大に応援してくれた。自然と笑みができて、疲れた心が和む。

精華地区の方々が竹を使った応援で、白川地区の方々も和太鼓を使った応援で盛り上げてくれた。


ここら辺になってくると、寒さも本格的。
遮るものが何も無い白川大橋の上は冷たい風が凄くて凍えそうだった。

そして、中間地点に到着。タイムとしては、10.5km/hくらいで走っているので、こんなモノだろう。この調子で走り切れればよいのだが。

山の中のコースを終えて、いよいよ天理市街地へ。
天理市天理教の宗教文化都市なだけあって、建物が独特。写真は天理高校

往路と復路で一車線ずつしかないため、ランナーでごった返す中で、25km地点の天理市内で折り返し地点に到着。いよいよ引き返すのみだ!

ここで天理大学の構内にある、この大会で有名なぜんざいを振舞ってくれるエイドに到着。
走っている最中は水とスポーツドリンク以外は口にしないのだが、時折雪がちらつく程の寒さなので、食べさせてもらった。
だいぶ味が薄いぜんざいだったが、身体が暖まった。



天理大学の前には天理教の本部があった。凄い大きな建物だ。

そして、天理市ともお別れ。ということは、またあのダムがあるアップダウンの激しい山道を引き返さなくてはならない。
この坂道も正念場だ。たくさんのランナーが歩いていたが、ここで歩くワケにはいかないので、ペースは遅くなりつつもなんとか走り続けることが出来た。

なんとか30km地点に到着。良いペースだ。

ここで、大会ゲストでタレントの松井絵里奈さんが応援してくれていた。
彼女のかわいい笑顔とハイタッチで一気に元気が出た。

32km地点では自主的にこんなサービスをしてくれていた方も。
1kmペースとゴール予測タイムを教えてくれるなんて、ありがたいなぁ。
この後のゴールタイムとほぼ同じだったので、この後もペースをほぼ維持して走り続けられたってことだ。ちょっと嬉しい。

お馴染みのせんと君を発見!自分もいつかコスプレして走りたい。

37km地点。あと5kmだ。ここに来てこの坂道。きっついなー。でも、負けずに走り続ける。


奈良公園に帰ってきた。あとちょっと。
鹿さん達にも「ただいま!」と心の中で挨拶する。

奈良公園を越えて40km地点。残り2kmだ。
和太鼓を含めた盛大な応援をして頂けるので、テンションが上がってラストスパート!


ゴール地点の鴻ノ池陸上競技場に向かう見覚えのある道にやって来た。あとちょっとだ。

最後のゴールへと続く坂道。大丈夫。まだ走ることが出来る。

「おかえりなさい」の横断幕。
終盤になってくると、「頑張れ!」よりもこっちの方がホッとできるので、ランナーにとっては嬉しい。

ゴールがある陸上競技場の中にやって来た。
スポーツ選手でもないのに、堂々と競技場のコースを走ることができて嬉しい。

そして、無事ゴール!

FInisher'sタオルと完走メダルと完走賞をゲット!


完走タイムは、ネットタイム(スタートゲートをくぐってからゴールまでの時間)は4時間29分10秒で、4時間30分を超えなかった。
この寒くてアップダウンが激しいコースの中で、自己ベストが4時間25分にほとんど変わらないタイムで走ることが出来たので、大満足。

そして、10月から2週間に1回のペースでフルマラソンなどに参加してきて、なんとか全ての大会に参加して五体満足で完走してこなすことが出来た。
このハードなスケジュールを乗り越えられたことは、今後の自分にとって大きな自信になる。
年内のマラソンは無事予定通りこなせたので、年末年始は十分に静養して来年からに備えよう。
この充実感と達成感は、何ものにも代え難い気持ち良さだ。来年も頑張ろう。