高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 大阪七福神めぐり

7月27日日曜日。
この土日はジムのトレッドミルではなく、土曜日に引き続き、外を走る事で距離を刻むことに決めていたので、かねてより行ってみようと思った「大阪七福神めぐり」に出掛けることにした。
大阪七福神めぐりとは、大阪市内にあるお馴染みの七福神を祀っている社寺を詣ることで、2014年3月に敢行した「なにわ七幸めぐり」と共に知られている。
なにわ七幸めぐりと同様に、今回も走って七社寺を回る。
1日目(2014年3月21日) http://d.hatena.ne.jp/kohki3103609/20140321
2日目(2014年3月29日) http://d.hatena.ne.jp/kohki3103609/20140329
なにわ七幸めぐりは、七社寺の距離が離れていたため、2回に亘って走る必要があったが、こちらは七社寺が中央区浪速区天王寺区と難波を中心とした辺りに集結しているので、1日で回ることができるし、コースを作ってみても15km程度で楽勝だ。
昨日、20km程度走っているので、今日はこれくらいがちょうど良い。
同じコースを毎週走っていても、マンネリ化して飽きてしまうし、たまにはこういった初めての道を走って行き慣れていない場所を目指して走る観光ランニングも必要だ。
さて、堺筋本町の自宅をスタート。
高温注意報が発令された昨日の暑さを今日も覚悟していたのだが、今日は暑さはそれ程ではない。
まずは、御堂筋を南下して、日曜日朝で人がまばらの難波を通り過ぎ、御堂筋線難波駅の隣の大国町駅近くにある大国主神がひとつ目の目標地点。
ここは、福徳開運(五穀豊穣、子孫愛育、出世開運)の神である日出大国神を祀る神社だ。


神社をお詣りした後、社務所に行って大阪七福神めぐり用の色紙を¥1,500で購入。
大国神をお詣りした証として、朱印を入手(1社寺で¥300)。

左下に座っている紫の服を着て打ち出の小槌と白い風呂敷を持っているのが大国さん
だ。

この後、この大きな色紙を運びながら走らなくてはいけないので、色紙を入れるためにわざわざ持って来た肩から掛けられる袋に色紙を入れて、2つめの目的地へ。
2つめの今宮戎神社は、御堂筋から堺筋がある東に向かってすぐ。大国主神社から走って5分程度の目と鼻の先。


この神社は、商売繁盛(除災招福、五穀豊穣、大魚守護)の神様としてえびす大神を祀っている。
えべっさんとしてお馴染みで、毎年1月10日に開催される十日戎というお祭りが有名だ。
みんな、可愛い福娘から福笹をもらって、会社に飾り、1年の商売繁盛を願う。
十日戎の時にはたくさんの人でごった返して凄いことになり、自分も過去に1回来て、多過ぎる人で辟易してしまった思い出があるのだが、それ以外の日にこうしてやって来ると、こんな狭い敷地内にあれだけの人が集まっていた事に驚く。
お詣りした後、社務所で朱印を戴く。
必ず「良いお詣りでした。」と言ってもらえるのが何だか嬉しい。他の参拝客とは異なり、参拝が目的ではなく、ランニングが主目的なので、申し訳ないのだが。
右下にいる黄色い服を着た鯛を抱えているのがえびす大神だ。

色紙の写真を撮っていると、その横にひっくり返ってもがいているクマゼミがいた。
子供の頃、地元の岐阜でセミ採りに行って捕まえた事があるのはアブラゼミばかりで、クマゼミを捕まえるのは相当レアで、捕まえたヤツはその日のヒーローだった事を思い出す。
大阪に来て、街中で聴くセミの声はクマゼミばかりなので、西日本ではクマゼミの方が多いそうだ。
久し振りにセミに触った。かわいいヤツだ。全然飛び立たないけど、飛べるのかな。


セミが成虫になってからの寿命は約2週間程度。
ひと夏のはかない寿命を全うするために頑張れよ!と願いながら、近くの木に逃がしてやった。

次に再び北上して難波方面に戻り、大阪の秋葉原である日本橋のど真ん中にある、大乗坊が3つ目の目的地。
日本橋に立ち並ぶアニメ関連、パソコン関連の店の一角にひっそりとあるので、危うく見逃しそうになるくらい、ここまでの2社と異なり、小さな寺だ。
ここは、融通招福(武道成就、降魔厄除、家内安全、夫婦和合)の神である毘沙門天を祀っている。


堺筋に出て、賑やかな日本橋交差点を北上し、道頓堀の宗右衛門町通り沿いにある法案寺が4つめの目的地。
風俗店やラブホテルなどが立ち並ぶこの辺りに寺があるとは知らなかった。



社務所のおばあちゃんが「暑いですねぇ」と言って、扇風機を参拝客側に向けてくれる心配りがとてもうれしい。
一生懸命、筆書きして朱印を押してくれる後ろ姿。
参拝客ひとりひとりに対してこれをしていては大変だろうなぁ。

ここで祀られているのは、紅一点の智恵財宝(恋愛成就、学徳成就、諸芸上達、福徳施与)の神様である弁財天
色紙の中央後ろにいて、他の神様と比べて若くてほっそりとし、武将の格好をして強そうなのがひとつ前の毘沙門天。中央前にいる、琵琶を持つ女性が弁財天だ。

ここまでで4社寺を巡って、あっという間に半分。
次は東に走って、谷町七丁目へ。
人が多い中心街を走って自分好みのコースではなかったので、やっと離れられる。
谷町七丁目辺りは、都心部にありながら、寺や神社が多い中を探しながら、5つ目の目的地である長久寺へ到着。
寺というよりも普通のビルなので、一度見逃して通り過ぎてしまった。

ここに祀られているのは、招徳人望(財運招福、延命長寿、立身出世)の神様である福禄寿

左上段で微笑んでいる頭が長いおじいちゃんが福禄寿様だ。

大阪七福神めぐりで、色紙に朱印を集める他にも、ミニ絵馬を集めるパターンもあるそうだ。こっちもいいな。

長久寺の近くにある谷町七丁目にある有名なクスノキのご神木を間近で見物。
道のど真ん中に切除されることなく木が残っており、それを避けるように車が走る。不思議な光景だ。


更に東へ走って玉造駅近くにある、真田山という小高い丘の上にある三光神社が6つめの目的地。


ここは、富貴長寿(幸福長寿、家庭円満、延命長寿、福徳智慧)の神である寿老神が祀られている。

その他にも、大阪冬の陣などで豊臣方の武将として活躍し、この地に城を建てた真田幸村銅像があることで有名だ。

ここから大阪城まで通じていると言われている真田の抜け穴も残っている。

三光神社の境内には、真田幸村の代名詞である、赤色の甲冑も保管されていた。
胸にある六文銭の旗印は、亡くなった人を葬る時、棺に入れる六文の銭で、三途の川の渡し賃のことであり、「不惜身命」(ふしゃくしんみょう:仏法のために身命をささげて惜しまないこと)を意味するそうだ。
そして、2016年の大河ドラマは、この真田幸村が主人公。
真田幸村堺雅人が演じ、しかも脚本が三谷幸喜なので、かなり面白そうだ。

ここでも色紙に朱印をもらおうと社務所に立ち寄ると、この日は近所の子供会の会合があったようで、その行事により、朱印を戴ける方がしばらく不在であることを教えてもらった。
会合が終わるまで待っているのはナンセンスなので、先に最後にお詣りする予定であった7つめの寺、四天王寺に向かうことにした。
玉造駅近くから南下して、鶴橋、上本町を通り過ぎ、最後の目的地の予定であった四天王寺に到着。
ここは過去に何度も来たことがあり、七社寺の中でも最も大きな寺であるが故に参拝客がとても多く、観光地化しているので、あまり自分好みではない。


昨日の猛暑があってか、境内内には参拝客用にミストシャワーが設置されていた。
でも、今日は太陽を雲が覆っていてそれほど暑くなく、小雨も降り始める天候なので、ミストシャワーは要らなかった。

四天王寺内にある布袋堂には、笑福来門千客万来、家運隆盛、家庭円満、商売繁盛)の神様である布袋尊が祀られている。
これで7人目の神様で、7社寺の参拝を達成だ!

ここは参拝客が多いだけあって、社務所に朱印を求めている参拝客も多く、並んで入手。左下に座っている半裸のおじいちゃんが布袋様だ。

本当はここから堺筋本町の自宅まで走ってゴールする予定だったのだが、三光神社で朱印を戴けなかったので、四天王寺から上町筋を北上して、再び三光神社へ戻って、朱印をゲット!
右上に立っている頭巾を被った白ひげのおじいちゃんが寿老神だ。
色紙内に七社寺の朱印が集まって、大阪七福神めぐり達成!!

三光神社から長堀通を走って自宅まで戻ったら、結局、走行距離は20km程度。
今日は、昨日から一転、太陽が雲に隠れて暑くなくて本当に走りやすかった。
ゆっくりと時間をかけての観光ランニング。自分が住んでいる家の近くにある、こういう機会でもないと行くことがない場所に行けて、新鮮でとても面白かった。