高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 香川丸亀国際ハーフマラソン:超高速コースで自己ベスト

2月1日日曜日、香川丸亀国際ハーフマラソン当日。
丸亀駅からスタート&ゴール会場の県立丸亀競技場に向かうシャトルバスに乗るためのランナー達で、丸亀駅は大混雑。
長い列が出来ていたが、シャトルバスがどんどんやって来て、待ち時間はほとんど無し。長い歴史がある大会だけあってさすがだ。

丸亀駅前には変わった壁画が。
調べてみると、高松市生まれの画家である猪熊 弦一郎という方の現代美術館だそうだ。
作品のひとつなのか、完成形なのか、芸術センスが無い自分にはよく分からないが、インパクトがある建物だ。

県立丸亀競技場近くの停留場でバスを降りると、競技場に向かうまでにある補助競技場には既にアップをしているランナーがたくさん。
それにしても、今日も快晴の良い天気。ただ、風が冷たくて、かなり寒い。

香川丸亀国際ハーフマラソンは、ハーフの世界記録が出たこともあるほど終始フラットで走りやすい超高速コースとして有名のため、国内の実業団などのエリート選手が、またIAAFからシルバーラベルを与えているので世界からエリートランナーがこの大会に集結する。
その為、関西テレビの中継車も来ていた。BSフジで中継するとのことだったので、録画しておいた。市民ランナーが映るワケはないのだが、トップランナーの走りを家に帰ったら観よう。

競技場内の観覧席に腰掛けて着替え。陽が当たっていると暖かい。

競技場内のトラックでは、国内や海外の招待選手達がすごいスピードでアップをしていた。
この大会でトップ争いを繰り広げるであろう、海外招待選手達。如何にも速そう。

国内招待選手の中で一番実績があって有名だったのが、藤原新選手。
昨年10月の弘前アップマラソンでゲストランナーとして、間近で見て以来だ。
2月22日開催の東京マラソン出場の為の最終調整としてこの大会に参加したそうだが、結果はダメだったみたい。
ロンドンオリンピック出場以来、結果が残せていないので、東京マラソンでは復活して欲しいものだ。

この競技場に約1万人のランナーが集まるので、荷物預かり場は大混雑。
自分も荷物を預ける予定だったが、大行列が出来ていて、ブロック整列完了時間迄に間に合いそうになかったので、已む無く観覧席の下に置いておく事にした。大会側に何とかして欲しかったな。
ブロック整列の制限時間ギリギリに競技場内に降りて、スタート地点への移動を待つ。
寒さなんて走っていれば気にならなくなるが、走り始めるまでの待ち時間とにかく寒い。

10時35分、招待選手を含めたトップランナーが我々よりひと足早くスタート。

10時50分のスタート直前、競技場前の道路で整列。

いよいよスタート。さて、2週連続のハーフマラソン
先週の大阪ハーフマラソンであと一歩及ばなかった「ハーフマラソンを5分/kmで走りきる」という目標を、この超高速コースと名高い丸亀で果たしてみせる。このコースで果たせなければどの大会でも果たせないだろうし、まだ自分に走力が無いという証拠だ。

と意気込んでスタートしたものの、序盤はランナー渋滞でペースを上げられず。
4?過ぎ。昨日、丸亀城に行くまでに通り、讃岐うどんを食べた丸亀駅前の商店街の前を走る。

商店街を過ぎてすぐ。右手に昨日行った丸亀城を発見。

丸亀市を流れる土器川に架る橋の上から見える讃岐富士こと、飯野山を見ながら走る。

橋を渡った後、復路のコースをトップの海外招待選手が駆け抜けていく。
片側一車線しかない狭いコースなので、トップランナーに触れてしまいそうなくらい近い。
こんな間近でトップランナーの走りを見る事ができるとは!
自分の走りや疲れを忘れてしまうくらい、かなり興奮した。

日本人トップの菊池賢人選手。コニカミノルタ所属の実業団選手だ。
さすがに速いが、やはり海外招待選手には及ばないようだ。

続くは、今年の箱根駅伝で優勝した青山学院大学で、山の5区を驚異的な走りで制した「新・山の神」である神野大地選手。
山の神は平地でも速いことを証明している走りだ。今後の活躍に期待できるなぁ。
その後ろには、こちらも昨年迄の箱根駅伝で活躍した双子のランナー、設楽啓太・健太兄弟も。


トップランナーの走りを間近に感じて楽しんだ後は、自分との闘いに戻る。
往路は、片側一車線しかない狭いコースにたくさんのランナーがいるので、スピードが出せずにイライラし、「エリートランナーにとっては確かに超高速コースかもしれないが、市民ランナーにとってはそうではないなぁ」と思っていたが、今冷静になって考えると、自分くらいの遅いランナーであれば、後半も5分/kmを維持するためにはこの前半でペースを抑えられて良かったような気がする。
スタートした丸亀市から宇多津町を過ぎて坂出市に入ったところで折り返し。
このコースは、21kmを通して折り返しが一箇所しかない往復コース。超高速コースと言われる所以のひとつだ。
いつものファンラン目的であれば、変わり映えのないコースでつまらないが、今回は記録狙いなので、景色などどうでもいい。

ここでトラブル発生。
写真を撮るために片手に持っているデジカメで写真を撮ろうと思ったら、容量が一杯でこれ以上撮れないというアラートが。
そんなワケないと信じ難かったが、受け入れるしかないので、デジカメを諦め、スマートフォンに切り替え。それをするのに、ペースが少し落ちてしまった。
ゴール後にデジカメをチェックしてみると、どうやら誤操作で走っている時に動画撮影が始まってしまい、容量一杯まで手の中で動画撮影してしまっていたようだ。
そりゃ写真撮影などできないわ。復路に被写体はほぼ無い往復コースで良かった。
復路、土器川に架る橋の上から見える丸亀城
往路では分からなかったが、遠くから見るとああいう風に見えるのか。

ゴールの県立丸亀競技場が眼前に見えてきた。ゴールまであと少し。
ここまで5分/km以内のペースで走った地点もあり、前半のランナー渋滞や折り返しでのトラブルによるペースダウンを挽回する事が出来ている。

コース沿いの応援も盛大になり、競技場内に戻って来た。

トラックを走って、ゴールまであと数百メートル!

そして、ゴール!

自分もトラック中央部の芝生に寝転がって休息を・・・と思ったが、立っていられない程、疲れていなかった上に、何よりも走るのを止めるとこの日の寒風により激寒で、一刻も早く汗で濡れて冷たくなったウェアを着替えたかった。

完走証をもらうと、完走タイムは、グロスタイム(スタートの号砲からゴール迄の時間)で1時間48分02秒、ネットタイム(スタートゲートをくぐってからゴール迄の時間)で1時間44分38秒
おぉ、自己ベスト更新!
スマホでペースを確認すると、目標としていた21kmを通して5分/kmを維持する事がギリギリできていた。
よし、ハーフマラソンでの今年の目標達成だ!

寒風吹き荒ぶ中に速攻で着替え、冷えきった身体を温めるために、大会側が準備してくれた讃岐うどんを食す。
身体が温まる上に、完走後の達成感と充実感で更に美味しかった。

朝から何も食べていないこともあって、このうどんだけでは足らないので、競技場前の屋台で売っていた、ロング肉まんと、うどんと共に丸亀市の名物になっている骨付き鳥を食べる。



会場では、ランナーでは誰しもが知っている名指導者である金哲彦さんと千葉真子さんが、中継後にチャリティーオークションをされていた。

ひと通り、完走後の余韻を味わって、空腹を満たした後は、競技場の近くのバス停留所に行って、高速バスで大阪に直行。
座席に4時間座って眠っていれば大阪に着いてしまうので、本当に楽。
これで、マラソンでの47都道府県制覇に向けて、31県目。
そして、走力も少しずつだが、上がっている。
ゴール後も体力は残っていたし、もうちょっと速くなりそうだ。
次のハーフマラソンは、1時間40分以内を目指そうか。
ただ、ハーフマラソンのタイムなどいくら更新してもそれ程嬉しくないので、今後出場予定のフルマラソンで、もうちょっと記録が良くなってくれれば良いのだが・・・