高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 長野マラソン:7年に1度の善光寺御開帳へ

4月18日土曜日、北陸新幹線に乗って、長野マラソンの舞台となる長野市に到着。
長野駅は、長野マラソン出場者と善光寺御開帳の参拝客で大賑わい。
初めて来た長野駅北陸新幹線が開業する前は長野新幹線の終着駅であったこともあって、かなり大きな駅だ。


長野駅には、1998年の長野オリンピックの名残があった。
明日の長野マラソンは、1998年の長野オリンピックの舞台となった会場を巡るコースだ。楽しみだ。

長野駅には、ところどころに長野県観光PRキャラクターである、ゆるキャラの「アルク」がたくさんいた。
売店でも、北陸新幹線のグッズと共に、アルクマグッズがたくさん。
初めて見るゆるキャラだ。
この愛らしい姿、男の自分でもかわいいと思えるので、信州の方々に愛されて人気があるのがよく分かる。
自分的には、同じ熊である「くまモン」よりこの「アルクマ」の方が断然かわいいように思う。

wikipediaでプロフィール調べてみると、アルクマは信州だけに出没する珍しいクマで、クマなのに寒がりでいつも頭にリンゴなどの被り物をして、クマなのに旅好きでいつも背中にはリュックを背負って、信州を「クマなく」歩きまくり、信州の魅力を世の中に「クマなく」広めるのが生きがいなんだそうだ。
好きなものは「山、蕎麦、りんご」という信州名物が挙げられており、嫌いなものは「海」。
なるほど。そういえば、長野県は海無し県だった・・・(我が地元の岐阜県と同じ!)。

長野駅東口からシャトルバスで、長野オリンピックの際にアイスホッケーやフィギュアスケート等の大会会場になった「ビックハット」へ。
ビックハットにはオリンピックの五輪のマークがあって当時の名残があり、内部は長野マラソンの前日受付に訪れたランナー達でいっぱいだった。


前日受付終了後、ランニング関連のブースが立ち並ぶ会場を散策。
信州名物の「おやき」を食べてみる。
中に信州名物の野沢菜などを入れた饅頭であり、菓子ではなく、お惣菜の一種のようで、素朴な味が美味しかった。
温かい状態で食べるとより美味しそうだ。

その他のブースには、北陸新幹線の開業と共に、新たに開催される事となった、金沢マラソン富山マラソンのPRブースもあった。
金沢マラソンは11月15日開催で、目下、エントリー受付中、富山マラソンは11月1日開催で、長野マラソンの翌日の4月20日からエントリー開始。
金沢マラソンは抽選なので、当選して走る事ができるかどうかは神のみぞ知る状況だが、富山マラソンは先着順なので、エントリー開始直後に速攻でアクセスして、全国のランナー達とのクリック合戦を勝ち抜いてエントリーするつもりだ。
待っていろ、金沢マラソンと富山マラソン。今年、必ず走りに行きます!

明日は、NHK BS1で土曜日18時から放送されている「ランスマ」の中継が入り、出演者のハブ君が3年連続で長野マラソンに挑むそうだ。
彼も自分と同じくらいのサブ4のタイムなので、「明日は負けない!」とこの時は意気揚々に思っていたのだが・・・

ひと通り散策した後は、長野駅に戻り、反対側の長野駅善光寺口に出て、この2日間の2つ目の目的地である、善光寺へ向かう事にした。
善光寺へは、長野駅から善光寺の参道でもある中央通りを歩いて北上。
年配の方であれば歩いて行くとちょっと遠い距離だったが、明日のウォーミングアップと思って歩いて向かったものの、参拝客がたくさんいる上に、天気が良くて暖かい陽気なので、暑くなってしまった。

参道の途中にある広場でイベントが開催されていたので、ここで一服。
朝から何も食べていなかったので、広場の屋台で、こっちに来て1杯目のシンプルな信州そばを食す。
うん、コシがあって美味しい。参道の信州そば屋は団体客でいっぱいだったので、ここで食べられて良かった。
知らなかったのだが、信州そばの上にかけた七味唐辛子。
これは、善光寺の「八幡屋礒五郎の七味唐辛子」と言い、長野県を代表するお土産だそうだ。
参道に限らず、長野駅の土産物売場にも「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子とその関連商品のみを扱った店を見かけ、大繁盛していた。

参道の途中の大門の交差点にはしだれ桜があった。明日はここを曲がって、今登ってきた参道の登り坂を一気に駆け下りる。


善光寺手前の仁王門。あと少し。

参拝客でごった返す、お土産店が立ち並ぶ参道を越えると・・・

善光寺に到着。
この大きな山門をくぐると、善光寺が見える。

善光寺の僧侶達も、我々長野マラソン出場ランナー達の健闘を祈ってくれている。

善光寺の前には、1本の大きな柱が。これは「回向柱(えこうばしら)」だ。
回向柱は、7年に1度の御開帳の時期だけ一般公開される前立本尊(御本尊は秘仏で一般公開されないためにその身代わりの本尊)との御手と綱で繋がっているため、この柱を触る事は前立本尊に触るのと同じ御利益があると言われている。


案の定、この柱に触りたい参拝客で大行列。なんと待ち時間は30分とのこと!
行列に並ぶのが大嫌いな性分である事もあって、この大混雑の状況に辟易し、一旦スルーして、善光寺の中を詣る事にした。
すると、参拝するにも、外陣参拝、内陣参拝と分かれているとのこと。
内陣参拝だと前立本尊を拝む事が出来るのだが、これも大行列ができており、なんと待ち時間は1時間!!


前立本尊を拝むのは諦め、賽銭箱のみが設置されていて、行列が無い外陣参拝だけして、善光寺を出ると、更に奥には善光寺名物の「戒壇巡り」がある。
これは、本堂床下の暗闇の回廊を手探りで巡り、御本尊の真下にある錠前に触れることで御利益があるというものだが、その待ち時間は1時間半!!!
さすが、7年に1度の御開帳の時期だ。これほどの大混雑とは思わなかった。考えが甘過ぎた。
せっかく絶好のタイミングで善光寺に来たのだが、内陣参拝とお戒壇巡りは諦め、回向柱だけは触ってやろうと、已むなく行列に並んでみた。
回向柱に両手で触って拝むだけなので、意外と早く列は流れ、30分もしないうちに、たくさんの参拝客に紛れながら、何とか回向柱を触って明日の健闘を願う事が出来た。
7年に1度しかできない事をひとつだけでも出来て良かった。



善光寺に来たら、もうひとつ行ってみたい場所があった。
1年前に観た、NHK BS1「ランスマ」の長野マラソン特集で、中村優さんが立ち寄っていた仏足石
山門のそばにひっそりとあったので、どこにあるのか分からず、案内係の人に聞いて、ようやく発見。
お釈迦様の足跡が残された石が祀ってあって、それを触って拝むと、足腰に良いため、長野マラソン出場のランナーはここに立ち寄って、翌日の健闘を祈るそうだ。
自分も仏足石を触って、ここでも明日の健闘を祈願。




社務所にて、足腰健全のお守りとして「両足尊(りょうそくそん)御守」を購入。
ランナーにとって、足腰は最重要だ。
明日、そして今後、この御守に肖って(あやかって)、いつまでも足腰は丈夫であり続けたいものだ。

そして、善光寺の山門の前で、東京からやって来られたマラソン友達の方と再会させて頂き、立ち話で近況を語り合うと共に、昨年10月のちばアクアラインマラソンに応援に来て頂けた御礼と明日の長野マラソンでのお互いの健闘を願った。やはり、同じランニングを趣味に持つ同志とは話が尽きない。
別れた後は、善光寺を離れて長野駅に戻った。
それにしても、善光寺の参拝客達の多さは凄かった。圧倒されてしまい、人混みが苦手なこともあって、かなり疲れてしまった。
明日に備えて、長野観光はここで切り上げ、宿泊ホテルにチェックインして、ゆっくり休む事にした。
長野マラソンのエントリーの直後、長野駅前のホテルは人気があり過ぎて予約出来なくて困っていたのだが、長野駅から在来線で40分程行ったところにある、長野市の隣りの飯山市の旅館であれば予約が出来る事を教えて頂き、何とか予約することが出来た。
長野駅からJR飯山線に乗って飯山駅へ。

飯山駅は、北陸新幹線の停車駅のひとつでもあるのだが、駅は出来たばかりで綺麗なのに、駅前はまだ未開発のまま。
飯山駅からちょっと離れたところにある旅館に到着したものの、飯山駅付近には何にも無くて淋しい雰囲気。これが地方の現実なんだなぁ、としみじみと思う。
かろうじて、小さな信州そば屋がやっていて、今日2杯目の信州そばにありつけた。信州らしい食べ物が食べられて良かった。

長野マラソンは、朝8時30分スタートと他大会に比べて早く、しかもスタート会場は長野駅の隣りの北長野駅から離れた場所にあるので、飯山駅から間に合うように行こうと思うと、朝5時過ぎの始発に乗らないと間に合わない。
朝4時起床に向けて早めに就寝し、早起きして善光寺参りで歩き疲れた身体を休める。
長野マラソン、楽しみだ!