高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 能登半島すずウルトラマラソン:今年4回目の100kmの舞台・奥能登の珠洲へ

10月17日土曜日、2015年1月、3月、6月に続いて4回目となるウルトラマラソン挑戦のために、朝7時過ぎ発のサンダーバード大阪駅から約3時間かけて終点の金沢駅にやって来た。

金沢駅から専用バスで更に2時間半かけて、翌日に開催される「能登半島すずウルトラマラソン」の舞台となる能登半島の末端にある珠洲市輪島市へ向かう。
バスの発車時間まで約1時間程度あったので、広い金沢駅内を散策。
北陸新幹線金沢駅まで開通した事で、金沢駅はかなり綺麗で、この日もたくさんの観光客がいた。
東口に行ってみると、これが有名な巨大な総ガラス製の「もてなしドーム」と木製の「鼓門」だ。
この建物は世界的にも有名らしく、「世界で最も美しい駅」の一つに選定されているそうだ。鳥の巣みたい。これが木製なんだ。日本人の技術は凄いな。



金沢には何度か来た事があるものの、経由しただけで観光はした事が無いので、せっかく来たのだから兼六園や21世紀博物館などの観光地に立ち寄りたいものだが、観光などいつでもできるし、何より1人でするものではない。
そして、金沢と言えば、北陸新幹線の開通の今年、第1回大会となる「金沢マラソン」がいよいよ11月15日に開催される。
「金沢マラソン」のPR活動はかなり前からされており、全国の様々な大会で金沢マラソンの名前が記載されたTシャツを着て走るPRランナーを多数見掛け、自分もそんな第1回大会に是非出場してみたかったのだが、今年はあえなく落選。
来年こそは「金沢マラソン」に当選して、その前日に金沢を観光したいと心に誓う。
金沢駅内で腹ごしらえをしようと、金沢らしい食べ物を探していたら、ゴーゴーカレーを発見した。
有名な金沢のB級グルメ金沢カレー」の専門店だ。
この店は、東京にはたくさん出店しており、東京出張の際に何度か食べた事があった。
カレーとキャベツの千切りが同じ皿に載って出てくるのがとても印象的で、カレーとキャベツを一緒に食べられるのがとても美味しかったのだが、何故か、大阪には一店舗も出店しておらず、しばらく食べていなかったので、久し振りに食べたくなった。
やっぱり美味しい。自分的にはココ壱よりも好きな味だ。
大阪でも食べられたらいいのに。大阪には似たような系統のカレー店(福島上等カレー、船場カレー、インディアンカレーなど)がたくさんあるからかな。


11時30分になって金沢駅前のバス乗り場に行くと、舞台となる珠洲市に向かうツアーバスに乗るために、多くのウルトラランナーが集結していた。
能登半島の末端である奥能登珠洲市は、金沢駅から電車が通っていないため、こうやって金沢駅からツアーバスで行くか、もしくはのと里山空港に降り立ってレンタカーなどで行くしかない。
約2時間30分かけてツアーバスに乗って、前日受付会場の珠洲市ラポルトすずに到着。
我々ウルトラランナーを応援する上りの手作り感が、地元住民の想いがこもっていてまた素晴らしい。


会場内で開会式及び説明会を受ける。
前回までの大会のダイジェスト映像を見せられると、それだけで明日の大会が楽しくなる事が予想できる。
同日開催の四万十川ウルトラマラソンは有名且つ人気があり、そちらより確実に規模は小さいものの、こっちはこっちで楽しそうだ。

そして、輪島市の和太鼓・虎ノ介の方々が我々を歓迎しての演奏。
演奏開始当初、和太鼓に全く興味は無く、何気に聴いていたのが、徐々に「これは凄いわ・・・」と素人である自分が聴いても思い始めた。
演奏の途中でスマホで調べてみると、この業界では大変有名で数々の賞を受賞している方々だそうだ。
若い子達が演奏していることもあってか、今風で大変聴きやすく、和太鼓って昔のモノというイメージが一蹴された。バチさばきの迫力に圧倒された。
何よりも、若い子達は多感な時期で、都会の若者達と同様に日本の伝統芸能よりも興味がある事がたくさんあるであろうに、誰ひとりつまらなそうに演奏している子はおらず、楽しそうな顔で一生懸命太鼓を叩いている姿に、「本当に和太鼓を叩くのが好きなんだなぁ」ということが垣間見え、感動すら覚えた。何も知らずにスミマセンと謝りたくなった。


特に女の子が長いポニーテールの髪を振り乱して笑顔で一心不乱に太鼓を叩いている姿、いい。素晴らしい。思わず見入ってしまった。男なので仕方がない。
髪など構っていられないと長い髪をポニーテールにして何かに集中している女性に惹かれる。


そして、この大会で名物となっている、カルスト星という宇宙から来訪されたランナーが会場に来られていた。カルスト星人というらしい。
毎年、最遠方からの出場ランナーとしてこの大会に出場されていて、こんな姿でもかなり速い。今回は、そのお友達も一緒に出場されるとのこと。あの格好で100km、しかも速いなんて凄過ぎる。尊敬に値する。


受付が終わった後は、この日泊まる能登半島日本海沿いにある旅館に行って、海鮮料理を食べて、風呂に入って、翌日の5時スタートに向けて、20時過ぎには就寝。

こういう機会でも無ければまず来る事はないであろう、珠洲市にやって来る事ができただけでテンションが上がったものの、結局、この日は何もせず。
明日、102kmを走りながら、能登半島を堪能しよう。
9月末に放送を終えたNHKの朝の連続ドラマ「まれ」の舞台にもなった能登半島。まだドラマの内容が記憶に新しい旬なこの時期にこの土地にやって来る事が出来て良かった。
明日は、自分がテレビで観た風景の一部を走りながら見ることができるそうなので、とても楽しみだ!