高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 おかやまマラソン前日:ヱヴァンゲリヲン新幹線「500 TYPE EVA」に乗って岡山入り

11月7日土曜日。
翌日に初開催される「おかやまマラソン」に出場するために、新幹線で新大阪駅から岡山駅へ。
これまでであれば、なかなか来る事ができない開催地に少しでも長い時間滞在して前日観光をしたいが故に、土曜日の朝一に移動を開始するのだが、今回は遅めの出発で11時32分発のこだまで岡山に向かう事にした。
その理由は、山陽新幹線の運行開始40周年記念の一環としてちょうどこの日に運行開始された、ヱヴァンゲリヲン新幹線「500 TYPE EVA」に乗車するためだ。
ちょうど岡山への移動日が運行開始日である事は知っていたものの、1日1便だし、運行開始日なんて大人気で予約できないであろうと思って諦めていたが、直前になって席の予約状況を確認してみたら、各駅停車の「こだま」である事もあって乗る需要は少ないようで席が空いていたので、難なく、予約する事ができた。
新大阪から岡山までくらいであれば、こだまであっても1時間もせずに着くので、何の問題も無い。

自分と同じようなヱヴァファンがホームに集結しているだろうと思って、早めの11時頃にホームに行ったら、案の定、カメラを持った人だかり。
1号車が停車する場所は特にたくさんの人が集まっており、ここはよくテレビで見掛ける出発式をする場所のようだ。


ヱヴァのキャラクターのコスプレをした娘達を、人だかりの隙間から何とか撮影。このためだけに、わざわざ家から一眼レフカメラの望遠レンズを持ってきて良かった。
式波・アスカ・ラングレーと、少ししか見えなかったが、あの頭に付いているインターフェイス・ヘッドセットは綾波レイかな。


心の中で「こっち向け!」と叫んだが、報道用の記者撮影のために背中しか撮れなかった。

いよいよ「500 TYPE EVA」がやって来た。
新大阪駅に集まってきた鉄ちゃん達も色めき立つ。


紫にペインティングされた車体が特徴的でカッコイイ。



新幹線の顔を撮りたいので、最後尾に移動すると、同様の目的の方々でごった返してなかなか進まない。

やっと良い場所を確保できた。いまだにファンが多い500系にこのデザインとあっては、更にファンが増えそうだ。


11時32分の出発が近づいてきたので、車両に乗り込んだ。
せっかくなので、4号車に荷物だけ置いて、車内を散策。
車両間の扉などにも、ヱヴァを扱う組織のNERV(ネルフ)のロゴが描かれていて、びっくり。



2号車では席の通路にも。

2号車の窓の日除け扉には、ATFフィールドの記載も。

車両間にある喫煙室には、アニメ中でタバコを吸うキャラクターである赤木リツコ加持リョウジがタバコを吸っている絵が。


これ以外にも、駅に停車する事を告知するメロディがエヴァのテーマ曲「残酷な天使のテーゼ」になっていて、ちょっと感動。
天下のJRがいちアニメのためにここまでするとはかなり驚きだった。
エヴァ人気の凄さを改めて再認識して、1時間もしないうちにあっという間に岡山駅に到着。
あのレアな電車に運行開始日に乗ることができて、楽しいひと時だった。
本来は「おかやまマラソン」に出場するだけでも楽しいのに、思わぬイベントが追加されてテンションが上がった。
さて、切り替えて、本来の目的である「おかやまマラソン」だ。
岡山駅の電光掲示板でも「おかやまマラソン」出場ランナーを歓迎。

岡山県といえば、「晴れの国」と言われる程、全国的に晴れが1番多い(全国都道府県庁所在地等の年間降水量1mm未満の日数が1番多い)県。
なのに、この日も天気がイマイチで、翌日も雨の予報。
自分的には、ここのところ快晴の中でのレースが多かったので、たまには雨のレースも望むところだった。

実は、「おかやまマラソン」は、他の都市型マラソンと異なり、エントリー数が伸びなかったようで、抽選倍率が1.1倍に止どまり、絶対当選するだろうと思っていたら、どうやら大阪マラソンの3年連続当選で運を使い果たしてしまったようで、何と落選。
記念すべき第1回大会なので、諦めきれずにホームページを見ていたら、エントリー権付きツアーなるものがあったので、ちょっと値段が高めであったが、背に腹は変えられないと判断して申し込んだ事で、今回、出場する事が可能になった。
ツアーなので、岡山駅からはツアーバスに乗って、前日受付会場である岡山県総合グラウンドへ移動。
受付会場では、たくさんのスポンサー企業の屋台などが出ていて大賑わい。
先週の富山マラソンに続いて、岡山マラソンでもゲストランナーとしてオリンピックメダリストの有森裕子さんが出場。
このマラソンシーズン中は、有森さんのような有名なランナーは各地の大会で大忙しだ。
岡山は有森さんの地元でもあることもあって、8年振りにフルマラソンを走られた。

会場では「もんげー岡山」というポスターを度々見た。
地方の方言をピックアップして地方の活性化を図っているのをよく聞くが、この方言も面白い。
「もんげー」とは、岡山弁で「とても」という意味。小説「ぼっけぇきょうてえ」の「ぼっけぇ」や「でーれー」も同じ意味とのこと。今でも使われているかどうか走らないが、響きがとても面白い。「でーれー」って、地元の岐阜弁・名古屋弁の「でら」「どえりゃあ」と意味も同じだし似ている。
そして、このポスターの俳優。誰も知らないであろうが、ひと目見て分かった。俳優の前野朋哉だ。岡山県倉敷市出身とは知らなかったが、その見た目から情けないダメ男を絶妙に演じるのがほとんどの俳優で、映画「桐島、部活やめるってよ」でその存在と笑える演技のうまさを知り、その後、いろんな映画やドラマで見掛ける名脇役だ。この俳優を岡山のPRに抜擢するとは、岡山県もなかなか見る目がある。

そして、岡山県といえば、B級グルメがたくさんある。ご多分に洩れず、B級グルメの屋台が軒を並べており、ここぞとばかりに、自分は岡山県備前市日生(ひなせ)地区のカキオコ(牡蠣が入ったお好み焼き)と、これも岡山のB級グルメらしいデミグラ丼を食べてみた。
非日常で高揚している事もあって、何でも美味しい。


岡山の代表的なお土産のひとつ、大手町まんじゅうも食べてみた。あんこが詰まっているが、甘さ控えめで美味しい。

前日受付完了後は、引き続き、ツアーバスでおかやまマラソンのコースの下見をして、最後に岡山の代表的な観光地である、日本三大庭園のひとつ「岡山後楽園」と「岡山城」に連れて行ってもらった。
広大で美しい伝統的な日本庭園。




その向こうに隣接する岡山城が見えた。


岡山城の外観は黒が基調。隣県の兵庫県姫路市の姫路城は白くて「白鷺城(はくろじょう)」と呼ばれているのと対比して、こちらは「烏城(うじょう)」と呼ばれているそうだ。

岡山城内では、歴代の有名な戦国武将達の鎧兜が展示されている興味深いイベントが開催されていた。興味深かったが、時間がなくて断念。あぁ、もっとゆっくりしたかった。



ツアーはここで終了して、岡山駅前ホテルグランヴィア岡山にチェックイン。
ツアー代の料金はほぼこのホテルに泊まる料金なのではないかと思うくらい高級なホテルで、自分としてはビジネスホテルで十分だったのだが、おかやまマラソンに出場するためなので已む無し。
チェックインした後は、偶然、同じ大会にエントリーしていた事を知った同じマラソンを趣味に持つ会社の同期と合流して、駅前で小豆島ラーメンを食べた。
このラーメン、明日も30km辺りのエイドステーションでランナーに提供されるとのこと。
とても美味しいものの、走っている途中に食べたくない・・・

そして、2015年秋のマラソンシーズンにおける、怒涛の4週連続のマラソン出場の最後を飾る「おかやまマラソン」は、先週の「富山マラソン」の快走から一転、とても苦しいものになった。

岡山と言えば「桃太郎」なのに、大会出場記念Tシャツのデザインに桃太郎がアピールされておらず、県外の者にとっては残念だったので、桃太郎のデザインのTシャツを記念に購入。

ただ、大会出場記念Tシャツをよく見ると、スタート地点では閉じている桃が距離を経る度に徐々に開き始め、ゴール地点で桃太郎が誕生しているこのデザインもなかなか面白い。もっと大きく描けばいいのに。