高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

長崎橘湾岸スーパーマラニック2019ハイパー部門320km:決戦前夜、長崎へ移動

2019年10月31日木曜日。

2019年の最大の挑戦の日である長崎橘湾岸スーパーマラニックハイパー部門320kmの日を翌日に迎えたこの日。

もう日が近づいてくるに従って、常に気が気じゃなくて、そわそわしていて心は落ち着いていなかった。過去に経験したことがない緊張感だった。

それもそのはず。

これまで本大会では、2年に1度、春(G.W.中)に開催されるロング(L)部門173kmと秋のペニンシュラ(P)部門103kmのコースを一度に走る部門としてダブル(W)部門合計273kmがあったのだが、今回、自分がエントリーしてしまったのは、ハイパー(H、変態のHであるとも言われている)部門という2019年に新設された部門で、2019年G.W.に完走したエクストラ(E)部門217kmと2018年秋に完走したP部門103kmを一度に走るという、合計320kmのあまりにもクレイジーな内容であるが故だ。

前半:E部門217m
出島表門橋公園→稲佐山→時津→鳴見ダム→畝刈→あぐりの丘→式見漁港→福田→女神大橋→香焼→伊王島灯台→蚊焼→野母崎権現山公園→樺島灯台公園→為石漁港→茂木→ 網場公園→飯盛→唐比→千々石海水浴場→冨津→小浜温泉

後半:P部門103km
小浜温泉→口の津→原城(南有馬)→深江→島原城武家屋敷→眉山ロード→水無大橋→大野木場→俵石展望所→雲仙温泉→小地獄→塔の坂→小浜木場林道→グリーンロード→小浜温泉

しかも、自分は過去にW部門を完走した事がある証である「金龍」の称号も得ていないし、何故か、通常のスタート組である11月1日7時スタート組ではなく、レイトスタート組の9時スタート組の11人に選ばれてしまって、自分以上の実績を持たれている、この業界では有名な錚々たる超ウルトラランナーの方々と同組である事にスタート前からかなりビビっていた。自分が実力者なんておこがましい。

2019年10月27日日曜日開催の金沢マラソン後、結局、仕事が忙し過ぎて走ることが出来ず、前日の10月31日木曜日を迎えてしまった。

この日中に長崎入りしないと、翌日のスタートには間に合わないので、午後休を申請していたものの、案の定、仕事が終わらずに同僚に翌日は一切連絡が取れなくなる旨を伝達及びメールの自動返信を設定して、16時30分頃に仕事を強制終了して退社。

予約していた伊丹空港から長崎空港までの最終便は諦め、高いキャンセル料承知でキャンセルし、最終手段の新幹線&特急電車での長崎入りを敢行。

慌てて帰宅してタクシーで新大阪駅に向かったことで、長崎駅までの終電までの1本前の電車に乗れて、長崎に向かうことが出来た。

博多で特急のかもめに乗り換えて、長崎駅に着いたのは23時。

以前、仕事で九州に何度も来ていた頃と変わらず、JR九州の特急電車はよく揺れるので、PCを開いて仕事をしていたら、酔ってしまってぐったりだった。f:id:kohki3103609:20200102183755j:plain

 長崎駅からタクシーで、G.W.に宿泊したホテルと同じ、お気に入りのFORZAホテルフォルツァ長崎に到着。

長崎にいるのに、長崎名物を食べられずにコンビニで食料を調達して部屋に入った。

翌日の9時スタートに向けて早く寝なければと翌日の準備をしていると、なんとスマートフォンが無いことが発覚!

「忘れる・落とすとしたら、特急電車の中しかない!」ということで、慌ててタクシーに飛び乗り、再び長崎駅へ。

改札にいる駅員に尋ねたら、案の定、長崎駅が終着駅であったこともあってスマホが届けられていて事なきを得た。

どうやら、車内に居た時に鞄から落ちてしまっていたことにイヤホンをしていたために気づかなかったらしい。

これは今後こういうことが無いように、スマホには紛失防止コードを付けておかないといけないことを痛感。

そして、イヤホンで音楽を聴いていると、落し物をしたときの音に全く気づかないことが多々ある。今流行りつつある骨電導式のイヤホンに買い換えようか。

何はともあれ、無事にスマホが見つかって本当に良かった。

もし見つからなかったら、自分の長崎の旅はここで終わっており、翌日の挑戦などしていられなかった。

とんだハプニングだった。何とかなって、本当に良かった。ひと安心。深夜の長崎で、九死に一生を得た気分だった。

結局、あれだけ慌てて長崎に入って翌日に向けて早く寝ようとしていたのに、ホテルに戻って就寝したのは日を跨いだ頃であり、人生最大の挑戦に寝不足の状態で臨むことになってしまった。

春はG.W.中の開催なので、前日にゆっくり休むことが出来るが、秋は週末開催なので、万全の状態で臨めない。

そんな状況でありながら、320kmという人生最長距離に対して、玉砕覚悟で臨むことを覚悟した。