高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 神戸マラソン:復興を遂げた神戸の街を堪能して完走!

明石海峡大橋の下にある県立舞子公園で折り返して、後は引き返すだけ!と言いたいところだが、まだ中間地点にも至っていない。まだまだこれからだ。
舞子公園ではサンバと徳島県が近いためか阿波踊りの踊り手の方々が盛大に我々を応援して盛り上げてくれていた。ハイタッチで応援に応えながら走る。

自分と同じペースのランナーはたくさんいるので、この辺りになると、往路と復路のランナーで国道2号線が埋め尽くされる。凄い光景だ。

そして、ようやく21km過ぎの中間地点に到着。
ここまでいつもよりもちょっとだけ早めの10.0km〜10.5km/時間のペースで走ってこられた。
少し無理しているだけあって、2週間前にかなり抑え目で走ったいびがわマラソンの時とは異なり、一気にペースを上げることは出来なかったものの、このペースを維持して走るのであればまだまだ余裕。

再びJR山陽本線山陽電鉄本線の間の海岸線を走る気持ちの良いコースにやって来た。
国道の上でを堂々と走ることができるなんて、とても幸せだ。

海の上では大漁旗を奮って我々を応援してくれる漁船がたくさんいた。うれしい演出だ。

海岸線のコースに別れを告げ、30km地点を過ぎた辺りにヴィッセル神戸のホームであるホームズスタジアム神戸があった。

そして、和田岬までやって来た。
兵庫駅から分岐する全長2.7kmの支線である和田岬線の終着駅として有名だ。
ほとんどの乗客がこの和田岬駅の目の前にある三菱重工の造船所の職員らしい。


それを過ぎると、中央市場駅前にやって来た。
ここは平清盛日宋貿易を行っていた大和田泊があった場所だ。
視聴率が悪いようで巷では評判の悪いNHK大河ドラマ平清盛だが、自分は毎週欠かさず観ているので、ここに来れて嬉しかった。
平清盛の記念館が出来ていたが、今回はガマン。

そして、お馴染みの神戸ハーバーランドまでやって来た。
夏にはここでみなとこうべ海上花火大会を見たし、それ以外にも何度か来たことがある思い出の場所だ。こうして走ってくることが出来て感無量。



いろいろな場所から我々を応援してくれて、かなり元気づけられた。


さて、ここからは阪神高速上を走る。終盤に来て坂道があるので、難関と言われている地点だ。
しかし、普段、自動車専用道路である阪神高速の道路を今日だけは走ることが出来るというレア経験にテンションが上がっていたので、そんな坂道なんてどうってこと無い。
走って登る。こんな坂道には負けない。

ここら辺になると歩いて疲労困憊しているランナーが多いので、そんなランナーを追い抜いて自分の方が走ることが出来ることを認識できると、気分が高揚してランナーズハイになってきた。
35km地点も快調に通過。あと7km!

阪神高速の上からは、海側には神戸ハーバーランドのランドマークである神戸ポートタワーや神戸メリケンパークオリエンタルホテル、モザイクなどを臨むことができた。

山側には、あの阪神大震災から見事に復興した神戸の素晴らしい街並みも臨むことができた。

そして、本土と神戸ポートアイランドを繋ぐ神戸大橋にやって来た。
ここも登り坂があって、ランナー泣かせのコース・・・らしいが、今日は絶好調なので、歩かずに走って駆け登る。こんな坂、これまで走って登ってきたトカラ列島暗峠の急峻な坂道に比べたら全然ラクだ。



坂道は登りが辛い分、登りきった後にご褒美が待っているから楽しい。
神戸大橋からは神戸ハーバーランドの美しい光景を臨むことができた。
ここに来て疲れが吹き飛ぶようだ。

神戸大橋を駆け下りて、ゴール地点のある神戸ポートアイランドにやって来た。
しかし、阪神高速神戸大橋で調子に乗ってしまったのもあって、あと4km程度のところでちょっとテンションが萎えてきた。
でも、神戸学院大学前のしおさい公園からの素晴らしい神戸港と六甲山の眺めを見て疲れが癒され、あともう少しこのペースで頑張ろうと思うことができた。



40km地点に到達。あとちょっと!

よし、ラストのゴールまでのストレート!ラストスパート!!



そして、ゴール!
めでたく記念すべき10回目のフルマラソンも無事、五体満足でゴールすることができた。


タイムも最後まで10.0−10.5km/時間を維持して走ることができたおかげもあって4時間25分だったので、自己ベスト更新。
まぁ、タイムなんてどうでもいい。
それよりも、今回は秋晴れの中、神戸の街を十二分に堪能することができて本当に楽しかった。
そして、1995年の忌まわしい阪神大震災から17年の間に見事に復興した神戸を垣間見ることができて、改めて感動した。
日本人の力って凄い。
「この蘇った神戸みたいに東北も!日本人ならできる!!」と素直に思えた。
そんな神戸の街並みを走って肌で体感することができて本当に幸せな1日だった。
それが完走後の写真の笑顔に出ているなー。