高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 「ウィンブルドン現象」という言葉が死語になった日

7月7日日曜日、ウィンブルドンテニス選手権でイギリス人のアンディ・マレーがフレッド・ペリー以来、77年振りのイギリス人選手による優勝を果たした。
ロジャー・フェデラーと2週間前の全仏で優勝したばかりのラファエル・ナダルが早々に敗退するという波乱の幕開けだったけど、結局決勝戦に残ったのはこの世界ランキング1位、2位のノバク・ジョコヴィッチとマレーの2人で、マレーが一歩一歩、歴史的偉業に近づいていく展開と、大盛り上がりのイギリス人達を観ていて、とても面白かった。


過去に1番この夢に近づいたものの、結局、ベスト4の壁を崩せなかったティム・ヘンマンから引き継いだイギリス人の夢が遂に果たされた。
ヘンマンヒル」改め、「マレーズマウンテン」に集まったファン達も大盛り上がり。
イギリスの正式の国名は「グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」であり、イングランドウェールズスコットランド北アイルランドに分けられる。
マレーはスコットランド人で、スコットランド人とイングランド人の間には、過去に迫害の歴史があるために敵対感情があるというのだが、この日ばかりは同じイギリス人として国中でこの偉業を祝っているようだった。

イギリスがテニス発祥の地でありながら、長年、イギリス人の優勝者がいないという現象を揶揄した造語として知られる「ウィンブルドン現象」(相撲で日本人横綱が長年不在という現象と同じ)という言葉が死語になった瞬間を観ることが出来た。
(今では派生して経済用語でも使われているみたいだから、死語ってことはないかな。)