全米オープンテニス2016回顧録
2016年最後のグランドスラム・全米オープンテニス。
錦織圭選手は、準々決勝でATPランキング1位で、直近のリオオリンピックで金メダルのアンディ・マレーをフルセットの熱戦で撃破。久し振りにこんなに長時間テニスの試合を朝まで見守った。
しかし、残念ながら、準決勝でワウリンカに敗れた。2014年の本大会での実績のようにはいかなかった。
準々決勝では、復帰してリオオリンピックで銀メダルになるなど、本来の強さを取り戻し始めたファン・マルティン・デルポトロの姿も。
かつてその強さを認められながらも怪我でずっと欠場していてATPポイントを全て失い、どん底を経験した彼がここまで復帰してきた。
そんな彼の過去を知っている会場のテニスファン達は、ワウリンカに負けそうになっても諦めずに戦い続ける彼に対して、お帰りなさいの割れんばかりの拍手。
そんな拍手に対して、彼も思わず涙。自分も強かった過去の実績を知っているので、彼の復帰に思わず感動。
決勝はジョコヴィッチvsワウリンカ。
試合の途中で撮影された、アーサー・アッシュ・スタジアムから眺める夕焼けとニューヨークの摩天楼の景色がとても美しくて印象的だった。
優勝は、ワウリンカ。ここのところ、絶対王者だったジョコヴィッチにワウリンカ、マレーも拮抗し始めたので、錦織圭選手のグランドスラム優勝はまだまだ難しいようだ。2017年も楽しみだ。