高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 熊野古道マラソン、光に向かって走ってゴール!

9月22日日曜日、快晴。9月下旬なのに暑い。
今日のマラソンは、暑さとの闘いにもなりそうだ。
今回参加する「平成の熊野古道ラソン」は、9月29日に開通する熊野尾鷲道路という高速道路を開通前に走ろうという大変レアな大会だ。
そのレアさと三連休中の開催というのを聞いて、いざ熊野市までやって来た。
紀伊半島の南部に位置する熊野市はとても交通の便が悪く、陸の孤島のような場所であったため、この熊野尾鷲道路の開通は東紀州の方々の悲願だそうだ。この自動車専用道路の開通で、名古屋からここまで3時間を切ることになるとのこと。
ただ熊野古道ラソンと聞くと、世界遺産熊野古道を走ることをイメージしてしまうが、今回走るのはしっかりと舗装された道路だ。
熊野古道がある市で開催されるマラソンとはいえ、誤解されやすい名前だ。

熊野市特産の新姫ゆるキャラ、新姫ちゃんも我々ランナー達を応援。

スタート地点である開通前の熊野尾鷲道路へぞろぞろと移動。



熊野尾鷲道路上からの眺め。熊野市駅のひとつ手前の駅、大泊駅が見える。


いよいよ熊野古道ラソン、スタート!
誰も走った事がない舗装されたばかりの道路をこれから走ることができると思うと、ドキドキする。
スタートしていきなり大吹トンネルを走る。約3kmあるトンネル内をみんなでひたすら走る。
トンネル内なので、殺風景なのだが、できたばかりのアスファルト上で大変走りやすい。
調子に乗って、ペースが上がってしまいそうだ。
開通前の道路な上にトンネルが多いので、GPSウォッチが全く役に立たず、ペースが分からない。



涼しかった大吹トンネルを越えると、外はかなり暑い。
高速道路で太陽を遮るものが全く無い為、直射日光がかなりキツイ。
トンネル内と外の温度差にやられそう。
ハーフマラソンとはいえ、過酷なレースになりそうだ。


開通前の道路なので、沿道の応援は無いものと思っていたが、ボランティアの方が応援してくれて有り難かった。

2つめの新鹿トンネル。このトンネルは短い。

熊野古道がある山々が美しく聳える。

そして、3つめの逢神曽根トンネル
ハーフマラソンのコースは、このトンネル内で2回折り返す。
殺風景なトンネル内を2回も折り返すなんて、已むを得ないとはいえ、飽きてしまう。



折り返して、本日2回目の逢神曽根トンネルへ突入。
しかし、今日はトンネルがあって助かった。
外は暑過ぎるので、トンネル内は涼しくて走りやすかった。



そして、2回目の逢神曽根トンネルを越えて、あとはスタート地点に戻るのみ。
終わりが見えて、俄然、元気が出てきて、ペースアップ。
トンネルを抜けると暑いのだが、道路上から見える風光明媚な景色に癒された。


スタート直後に通った大吹トンネルに戻ってきた。ということは、あと3kmほど!

ハーフマラソンなので、力があり余っていた為、ここから全力を出して、今まで経験した事がないくらいのスピードでラストスパート!
舗装された道路なので、非常に走りやすい。
全力で走ることがでいるくらいの体力と走力が残っていることが嬉しくて、どんどん前にいるランナーをオーバーテイク

トンネル内には最後のエイドステーションがあったのだが、このペースを止めたくないので、スルーして全力疾走。

そして、先に光が射すトンネルの終わりが見えてきた。
光に向かって走れ!



長いトンネルを抜けると雪国・・・ではなく、ゴールだった。
無事、熊野古道ラソン、ゴール!



トンネル内は殺風景で退屈、トンネル外は暑い環境でコンディションはキツかったけど、舗装された道路でアップダウンも少なく本当に走りやすかった。
しかし、あれだけ頑張ったのに、タイムは1時間58分。
なかなか早くならないなぁ。これが今の自分の限界かな。まぁ、タイムは二の次だ。
酷暑の中に走った後に、大会スタッフから熊野市特産の新姫をもらい、喉の渇きは新姫サイダーで癒す。


大会会場で購入した熊野古道のタオルと完走賞。
このタオル、熊野古道だけに巡礼者が熊に追われていてかわいらしい。お気に入りだ。

ハーフマラソンながら、最後にラストスパートをして全力疾走ができて気持ち良かったし、自分の体力と総力と気力に自信がついた。
これで万全の状態で来月の大勝負に臨めそうだ!
http://kumanokodo-marathon.jp/