高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 京都マラソン:完走して関西4大マラソン(大阪・神戸・京都・奈良)制覇!

2月16日、京都マラソン当日。
2週連続のフルマラソン挑戦の日だ。
過去2回は抽選で落選して残念だったが、ようやく走るチャンスをもらうことができた。
自宅のある堺筋本町から阪急電車に乗って、スタート会場である西京極競技場へ向かう。
ここをホームにしている京都サンガの試合がある際などにしか停まらない西京極の駅で降りる。
阪急電車に乗り換えるための淡路の駅から、京都マラソン参加のためのランナー達で、日曜日の早朝なのにあり得ない混み具合で、走る前からひと汗かいてしまった。
着替えと荷物預けを済ませ、9時のスタートに向けて、西京極競技場の自身のブロックに整列する。既にたくさんのランナー達が整列している。


安田大サーカスのクロちゃんも参加するらしい。あんな身体でアップダウンが激しくて難コースと言われている京都マラソンを完走できるのかな・・・
団長も応援に来ていた。

朝9時、いよいよ京都マラソン、スタート!
昨日の雨は止んで、この日は天気に恵まれたのだが、とにかく寒くて、競技場は吹きっさらしでスタートを待っている間がとにかく辛かったので、早くスタートしたかった。
京都市長や応援大使の元陸上選手の朝原氏、元マラソンランナーの千葉真子さん、子役の本田望結ちゃん達が寒空の下で我々を見送ってくれた。


沿道の京都市民の方々が盛大な応援で我々を送り出し。

まず目指すは、嵐山だ。
京都市街を少し走った後、桂川の堤防の上を走る。
前方には雪景色の山が見えた。綺麗だ。

5kmを過ぎた辺りの堤防沿いにあるビルの上から盛大に応援してくれている方々がいた。
有り難いなぁ。「5km突破!あなたに見えるものは何ですか?」

そして、もうすぐ嵐山の渡月橋か!と思った瞬間、渡月橋の眼前で右折。
おいおい、渡月橋は見られないのか。。。
何度も見ているから良いものの、残念なコースだ。
まぁ、観光地だから仕方ないか。
昨年の台風18号で大きな被害を受けたここら辺も復興して、以前の観光地としての姿に戻っているという証拠だ。

10km過ぎ、ここまで序盤なのに、早くも細かいアップダウンがたくさん。
早速、京都マラソンの洗礼を受けていたのだが、道路沿いに仁和寺が見えてきた。
仁和寺雄大な門の前で、お坊さんが「忘れない!その走りと復興支援。」という横断幕を持って、我々を盛大に応援。
おぉ、これは如何にも京都らしい風景だ。


この後、有名な龍安寺金閣寺の前も走ったのだが、走りながら垣間も見る事ができずがっかり。

今宮神社という神社の前を右折。

続いて、京都市内を流れる賀茂川沿いを走る。
この辺りに有名な上賀茂神社があるらしいのだが、、、

北山通りに入った。ここら辺で、4時間のペースランナーの集団に追いつく。
中間地点にも到着して、先週の北九州マラソン程ではないけど、何とか2時間以内で走る事が出来ている。なかなか良いペース。



と、思った自分が甘過ぎた。
京都マラソンは、中間地点以降がとにかくキツイ。
中間地点以降、片側車線を往路と復路で走る往復コースでとにかくコースが狭くてごちゃごちゃしていて走りづらい。
そして、折り返し地点があるコースは、同じ風景で退屈だし、先を走って折り返してくるランナーを見ると、いいなぁと羨ましく思ってしまい、精神的にも辛くなる。
そして、極めつけは京都マラソンの代名詞とも言われ、皆が口を揃えて「辛い」と述べるこの狐坂
これが噂の狐坂か。
中間地点を越えたばかりの精神的に一番辛いこのタイミングでこの坂は確かに辛い。
何とか走りながら登るものの、一気にペースが落ちてしまって、4時間のペースランナーには完全に置いていかれてしまった。
やはりサブフォーなんて諦めよう。こんなコースで良いタイムを出そうなんてムリだ。
何とか意地で走って登ったものの、その後は完全にペースダウン。

狐坂の先で折り返し、下りの狐坂はなかなか景色が良かったものの、登りで疲れてしまって、風景を愛でる余裕が無かった。

狐坂を攻略した後は、ごちゃごちゃした狭い折り返しコースを走る。
この辺り、嫌な思い出しかない。
京都府立植物園の前で30km地点。
この辺りに昨日購入した京都を代表するお土産、マールブランシェの本店があると聞いていたのだが、そんなものを探す余裕はまるで無し。
今回は全然ダメだ。
30km地点を境に、「あと12km、頑張るぞ!」と思うか、「まだ12kmもあるのか。。。」と思うかでいつもその日の調子の良さを判断するのだが、残念ながら、今回は後者だ。
やはり、2週連続のフルマラソンの疲れからか、序盤から何だか臀部辺りに違和感を感じていたし、決め手はあの狐坂で完全に調子を狂わされた。
後者だと、この後12kmは本当に辛いんだよな。。。覚悟を決めて先を急ぐ。

32km地点。ようやくごちゃごちゃした市街地を過ぎたと思ったら、今度は賀茂川沿いの非舗装の道を走る。ちょっと走りにくい。

京都のランナーが走っているだろう賀茂川沿いのコースをひた走る。
今写真を見ると、京都盆地の山々が美しい。走っている時はとても風景を見る余裕無し。

そんな疲れている中、「あっ、これは鴨川デルタだ!」とテンションが上がった。
賀茂川と高野川が交わって鴨川になるこの三角地帯は、鴨川デルタと呼ばれる。
自分の好きな作家である森見登美彦万城目学の京都を舞台にした小説の中でよく出てくるスポットなので、とても有名だ。
橋の上から出ないと鴨川デルタのさまがわからないが、河川敷からだけでも見られて良かった。

鴨川沿いのコースも終わって、ようやく終わりが見えてきた。
京都大学前。有名な百万遍の交差点もランナー達が堂々と道のど真ん中を走る。
もうちょっと自分に余裕があれば、このレア感を楽しめたのに残念。
そして、相変わらず折り返しが多いいやらしいコース。


京大を少し過ぎた辺りでようやく40km地点。
あぁ、4時間を超えてしまった。まぁ、この調子の悪さでは已む無し。完走できればそれでいいや。

あと少し。こんなに終盤が辛いレースは久し振りだ。


おっ、平安神宮が見えてきた!
角を曲がると、昨日も見た赤い大鳥居だ!!
ようやく帰ってきたぁ。ほっとひと息。


タイムは、4時間15分くらい。
後半、気力と体力が無くなって、グダグダのペースで走っていたのに、このタイムなら上々だ。

京都マラソン、何とか完走できたものの、コースはアップダウンが多くてキツかったし、やっぱり2週連続のフルマラソン挑戦は無茶だった。
しかも、コースは狭くて走りにくいし、京都の名所の「近く」を通るだけで実際に見られないので、少しがっかりだった。世界遺産の由緒正しき寺などの中を走る事なんてできるワケがないので、仕方無いのだが。
京都マラソンは、とてもほろ苦い思い出になってしまったが、まぁ、こういう日もある。
こういう辛いレースも乗り越えられれば、また強くなる!
そして、何よりも、これで念願だった関西の4大(大阪、神戸、京都、奈良)マラソンを制覇だ!!!
またひとつ、夢が叶った!