高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 24時間リレーマラソン、4回目も無事完走!

7月19日土曜日、7月の3連休はここのところ恒例となってきた、24時間リレーマラソンの日!
昨年は申し込み多数でエントリーができずに参加はできなかった(今年も約200チームの枠がエントリー開始後、たった6分間で埋まってしまったそう、すごい人気!)が、2010年、2011年、2012年と計3回参加させて頂いて、無事完走してきた。
今年は無事エントリーができたそうで、光栄なことに貴重なメンバーの1人としてチームに誘って頂けた。
年に1回、真夏の大阪・舞洲(まいしま)で24時間走り続けるというレアな経験ができるし、1人で取り組むマラソンと異なり、団体戦でみんなと苦しみと感動を共有できるので、大変ありがたいことだ。
今年も自分のローテーションを守って24時間をみなさんと一緒に走り切らなければ。
朝、これまでもお世話になっている方の車に乗せてもらって、いざ、会場の舞洲スポーツアイランドへ。
早速、チームフェルナンデスの皆さんと約2年振りに再会して(一部の方とは2013年1月に参加した石垣島ラソン以来)、自分達の待機場所となるテントの準備をする。
ここが明日の12時までの我々の住処だ。

いよいよスタートが近づいてきた。
スタート地点は約200チームの第一走者が今か今かと待機し、それを応援するためにコース周囲は各チームのメンバー達でごった返して、司会者が我々ランナーのモチベーションを煽りまくる。


7月19日土曜日昼12時、いよいよスタート!

あとはここからひたすら24時間後の7月20日日曜日の同時刻までのゴールを目指して、1周1.4kmの周回コースをタスキを繋いで延々とリレー方式で走り続ける。
ここにいるランナー達からすると、当たり前の恒例行事なのだが、傍から見れば、本当にクレイジーな大会だ。
メンバーの方が作成してくれた出走順。
24時間、タスキをスムーズに繋ぎ続けるために、24時間走り続ける人、途中で抜ける人、途中から参加する人含めて、12人くらいのメンバーで順番に走る。
自分は13時くらいに1回目の順番がやって来て2周走り、それ以降は約3時間ごとに、明日のゴールまでに約8回、自分の番が回って来る。
十分なインターバルがあるものの、ゆっくりは眠ることができなさそうだ。
それに、約1か月前に走ったサロマ湖100kmウルトラマラソンで味わった100km走る過酷さに比べたら、24時間眠れないことや真夏に約20?超を走ることなんてへっちゃらだ!

自分専用のゼッケン。「ビビる」。
あだ名は、大学の時は「ボンド」(大木凡人にちなんで)だったが、社会人になってからは「ビビる」(ビビる大木にちなんで)が多い。

午前中は曇り気味で小雨もパラついたのだが、午後になって晴れ上がり、夏らしい入道雲が現れた。俗にいうピーカンというヤツ。
これが例年の24時間リレーマラソンの天気だ。
今年も炎天下での厳しい闘いになりそうだ。



ここがタスキの受け渡し場所。
今回からチーム番号で待機場所が別れるようになって人もばらけたので、待ちやすくなったし、タスキの受け渡しで相手がみつからないなどのドタバタがなくなり、ありがたかった。


さて、自分が走る番がやって来た。
チームのみんなの汗が染みついたタスキを前走者から受け取って走る。
日中は暑過ぎて辛いだけでなく、少しでも速く走るために1km4分30秒という普段よりも1分程速い自分としてはあり得ないペースで1.4kmを走るのが辛い。
でも、たった約7分程度の苦しみだ。24時間後に訪れる歓喜に比べたらこんなもの・・・
スタートした直後、下り坂を駆け下りる。
この坂、疲れてきたら足がもつれて転びそうなので、注意しないといけない。

コースからは大阪湾岸の尼崎や神戸の街並み、その後ろにある六甲連山が望める。


1km手前で坂を駆け上がり、給水所やシャワーのエイドがある。たった1km走っただけなので、どれだけ暑くたって給水は不要だった。

1.4km走ってタスキの受け渡し場所が近づいて来た。
これから明日の12時まで、1回2周を8回の計16週、コレの繰り返しだ。

無事、タスキを繋いで、汗だくになりながら、水分補給してチームのテントに戻ってくると、毎回、チームのまかないを担当して下さっている方がカレーライスを作ってくれていた。
朝から何も食べていなかったので、これは助かる。走った後なので、本当においしかった。
24時間戦うチームのメンバーにとって、食事を作って下さる方は本当に欠けがえのない存在だ。感謝に絶えない。

大会会場のステージではいろいろなイベントが開催されていた。
せっかくなので、カメラを持って見物。
今年は、タヒチアンダンスのショー。
美しい女性達の華麗なダンスで、目の保養になった。


最期はランナー達もステージに上がって一緒にダンス。まだまだ序盤なので、みんな元気だ。

コスプレランナーのコンテストも。
例年、凄いコスプレをこの炎天下に暑いだろうによくやるなぁと思うのだが、今年はコスプレランナーが少なくて、本気のランナーが多くなったような気がした。


これだけ暑いので、大会側からはアイスが配られ、チームでもかき氷を作ってもらえた。炎天下で食べる冷たいものに、走った後の充実感も加わって、更においしかった。


2回目の順番が終わると、日が暮れて空が赤くなってきた。
陽が六甲山に沈む時にちょうど走っていたので、残念ながら夕陽を写真に収められなかったが、とてもきれいだった。

あっという間に日が暮れて、辺りは真っ暗に。
真夜中になっても変わらず、とにかく皆さん走り続けます。




夜中1時や4時に走るなんて常軌に逸した行動で、「自分はこんな真夜中に何をしているんだろう?」と笑えてくるが、これはこれでなかなか無い経験なので楽しい。
それに日中とは違って涼しくなるので、かなり走りやすくて気持ち良かった。


会場にはキッチンカーが来ていて、そちらでも腹ごしらえ。
普段は食べない脂っこいポテトも今日は運動しているので、心置きなく食べられる。

夜になると、イベントステージではライブも行われ、ランナーも大盛り上がり。疲れが忘れられた。


走った後のインターバルで小一時間、仮眠をとりながら、朝4時を過ぎ始めると、空が明るみ始めた。いよいよ夜明けだ。
チームのメンバーと語り合うのも良いが、自分の番が来るまでこうやってのんびりボーっとしながらコース沿いでみんなの走りを眺めるのも一興。
普段の暮らしで、こうやって何にもしない時間ってないもんなぁ。


雲の合間からきれいな朝日が顔を出す。美しい。


朝5時過ぎ、こんな早朝にも走ります!
アドレナリン全開のためか、全然眠くない。

早朝のストレッチもみんなで。

朝7時を過ぎると、まかないを作って頂ける方が今日もやって来てくれて、ホットドッグとマフィンを作ってくれた。うまい!


そして、朝8時頃になると、あっという間に暑くなった。今日もかなりのピーカンだ。昨日の炎天下の中でのランニングの再現だ。
あと数時間、最後の我慢!

朝一の自分の順番を走り終えた後、近づいてきたラストランまで時間があるので、のんびり舞洲スポーツアイランドの周りを散歩してみた。
会場の舞洲スポーツアイランドの目の前にある舞洲緑地の小高い丘にある展望台まで登ってみた。
おぉ、素晴らしい景色。
南を向けば、舞洲ビレッジの裏に見えるのが舞洲と並ぶ大阪湾の埋め立て地、夢洲(ゆめしま)だ。
大阪にオリンピックを招致するために作った埋め立て地なのだが、頓挫してしまったために、いまだ未開発。
自動車用の道路しかなくて徒歩では行けないらしいので、走っては行くことはできない。

目の前には大阪湾の向こうに三ノ宮のポートアイランドが見える。手前にあるのは舞洲ゆり園やサーキットがある。
6月にここまで走ってやって来たのを思い出す。たくさん咲き誇る百合はまだあるのかな。

そして、北を向くと、会場の舞洲スポーツアイランドがある。
会場は大盛り上がりで、みんな頑張って走ってるなー。
この時、会場ではリクエストによりCHAGEASKAの「YAH YAH YAH」が大音量で流れていた。「おいおい大丈夫か」と思ったら、会場もどよめいたそうだ。

それにしても、この展望台。この炎天下では全く人がいなくて良い場所だ。
ここまで集団行動だったので、しばしひとりでのんびり。

7月20日日曜日11時を過ぎた。いよいよ残り1時間を切った!

ここからがこの大会の楽しい時間だ。
大会恒例のラスト1時間のハイタッチの嵐。
全チームのメンバーがコースの沿道に集まって、誰かれ構わず全てのランナーとハイタッチをして、大盛り上がりで声援を送る。
これまで参加した経験上、スタート直後やゴール直前のハイタッチが特に凄かったのを思い出す。
どれだけ暑くても、どれだけ疲れてぐったりしていても、みんなこの1時間は走りたいはずだ。



自分もこの時間に走らせてもらう事ができ、ラストランだ!
もう真昼近くなので、暑さもピーク。
みんな辛そうだけど、沿道の応援とハイタッチで元気をもらえるので頑張れる。


自分も最後なので、全力疾走。ゴール間近でのハイタッチ。多過ぎてうまく写真が撮れない。


ラストランも終わって、自分のローテーションを守りきった!これで自分の役目は終わりだ。
そして、12時に向かってカウントダウンをみんなでして、大盛り上がりの中で、無事、感動の24時間完走達成!
結果を見てみると、我がチームは24時間で194周して、203チーム中115位。
2年前の結果(189周、126位/203チーム)よりも結果が良くなっていた。凄い!

昨日の12時のスタートから24時間経った証拠を示す電光掲示板。

この前で、チームの赤いウェアを来て、一緒に走り、苦しみと感動を味わったチームの仲間達と記念撮影。

チームフェルナンデスの皆さん、24時間、お疲れさまでした!
そして、今年もとてもお世話になりまして、ありがとうございました!
おかげさまで、また良い思い出が増えました。




24時間、自分のローテーションを守って走り切って、充実感と満足感でいっぱい。
これまではアドレナリン全開で全然眠くなかったし、まだまだ走られる元気があったのだが、自分の役目を果たした安心感とこの暑さでどっと疲れと眠気がやって来て、帰りの車の中では申し訳ないことに速攻で眠ってしまった。
そんなワケで、三連休の3日目は家でぐったり。走った距離というようりも、

でも、今回は、ちょっと高額だったSPF50の日焼け止めクリームで日焼け対策はしていたので、日焼けはそれ程ひどくない。
ありがとう、ULOS!例年、真っ黒なひどい日焼けに脱皮した肌で目立ってしまっていたのだが、今年は目立たず出社できそうだ。
http://www.24hrun.jp/west/index.shtml