高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 足底筋膜炎

今年に入ってから、ランニングの練習後やマラソン参加後、左足の踵(かかと)の前あたりに軽い痛みが出始めた。
症状は走った直後だけですぐに治まり、普段の生活で歩いている時はもちろん、走っている時に痛みは無いので、これまで放置していたが、足の裏をストレッチしながら左足踵の指圧をしてみるとやっぱり痛い。
今は大丈夫だけど、これが悪化して走っている時にも症状が出始めたら嫌なので、シーズンオフの今のうちに原因の特定と治療なりの対策を講じておくべきだと考えた。
ネットで調べてみると、簡単に確定診断できた。
ランニング後の踵痛の原因のほとんどは、「足底筋膜炎」だ。

【概要】
足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって体重を支えているが、そのアーチを弓の弦のように足の指の付け根から踵までピンと張っているのが足底筋膜
この丈夫な足底筋膜も、歩行やランニング、ジャンプでの過使用による緊張や、40歳代以降の老化が原因で、古いゴム管のようにひびが入って炎症を起して痛みとなる。
前者の場合、踵の骨に付いている部分は力学的に弱いために、継続的に着地衝撃を受けることで微笑部分が切れたり剥がれたりする。

【頻発場所】
多くは踵の骨の前あたりに痛みが起こる。

【頻発世代】
主に40から50歳代以上で発症するが、若い世代でもスポーツ選手などに多い。

【症状】
朝起きての数歩がとても痛いがそのうち軽くなる、長い間座って急に歩き出すと痛む、かかとの骨の前方内側を押すととても痛いところがある。
進行すると、走ったりウォーキングした時など、足底腱膜にかかる負担が強まる時にも痛みが認められるようになる。
更に症状が悪化すると、痛みが1日中続いたり、踵の前だけの痛みではなく、足底腱膜によって足の裏全体に痛みが現れる。

【治療方法】
ほぼ9割の人は3ヶ月から3年以内に自然治癒する。足のストレッチ(足の指を甲側に反らせる)をしながら、刺激を避けて(つまり、スポーツが原因であれば練習量を減らして)、自然治癒を待つのが基本療法。非ステロイド系抗炎症剤の湿布薬や塗り薬、かかとのクッション材、足のアーチを補助する足底板などを対症療法にする。
痛みが強くなると、局所麻酔剤の注入や消炎鎮痛剤を内服する。
生活に支障をきたすほど痛みが強くなると、内視鏡下で足底腱膜を切り離す外科的手術をする(外科的手術をする患者は潜在患者の約50万人の1%)。

症状のうち、「朝起きての数歩が痛くてすぐに治まる」というのを見て、まさにこれだと確信した。
確かに朝起きてシャワーを浴びに行く時に痛みがあるのだが、風呂場に着いた頃には痛みはなくなっているのが、ずっと気になっていた。
原因は、つまるところ、「走り過ぎ」によるものだ。
約1年前にあった左膝内側の痛みが無くなったと思ったら、次は足底筋膜炎か・・・
自分の身体に負荷を与え続けた先に楽しみがあるのがスポーツなので、それを続ける事でどこかに異常が生じ始めるのは当たり前のことだ。
みんな、そういう異常とうまく付き合いながら、もしくはそれを乗り越えて更に身体が強くなりながら、日々練習などに取り組み、スポーツを楽しんでいる。
「膝が痛いから」などと自分に言い訳をしてスポーツをやらなくなる人をよく聞くが、自分の身体に負荷を与えている以上、五体満足でいられないのは当たり前なので、それで止めてしまうのはナンセンス。
ここで治るまで練習を止めてしまっては走力が落ちてしまうので、足底筋膜炎とうまく付き合いながら「痛くない程度」に走り続け、会社にいる時や家にいる時は頻繁に足底筋膜のストレッチをしていこう。
(とりあえず、練習で使用している、足と地面の間が4mmしかなくて足裏への衝撃が大きいベアフットのランニングシューズを使用するのは当面控えよう。これまで脚力の強化に大変役に立ったのだが、どうやら使い過ぎたようだ。)