高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

 弘前・白神アップルマラソン、岩木山を眺め、りんご畑を走って完走!

10月5日日曜日、弘前・白神アップルマラソン当日。
宿泊先のドーミーイン弘前は、スタート会場から徒歩5分で本当に便利。
まずは、前日受付と前夜祭があった観光館の前の追手門広場で、参加ランナー全員で、ラジオ体操で準備体操。
いつものラジオ体操が津軽三味線で演奏され、津軽弁で体操の指示をされていて、ランナー全員に笑いを与えてくれて、とても面白かった。

そして、そこから少し離れた県道に1,800名のランナーが集結。
スタートゲートの奥には、岩木山が見える。早く見てみたい!

朝9時、いよいよスタート。

スタートすると、早速、雄大岩木山が眼前に見えてきた!
昨日は、山頂に雲があって、その全貌が見えなかったが、今日は秋晴れなので、その全貌がはっきりと見えた。
弘前市岩木山の間には、高い建物がなく、リンゴ園ばかりなので、遮るものが何も無いので、裾野までくっきり。
岩木山は、3つの山頂があるのが特徴的で、富士山のようなシンメトリー(左右対称)な姿が、津軽富士と呼ばれて日本人に愛されている。
自分もその素晴らしい姿に終始うっとり。
こんな絶好のコンディションの中で、岩木山を眺めて走られるなんて幸せだ。
テンションが上がって、走っている最中、何枚も岩木山の写真を撮ってしまった。



そして、弘前市街を外れると、中盤はずっとリンゴ園の間の道をずっとひた走る。
リンゴの樹を初めて見たが、こんなにたわわにリンゴがなるとは知らなかった。
たくさんのリンゴの重さで、木の枝が折れそうだ。思わずちぎって食べたくなってしまう。





リンゴ農家のおじいちゃんやおばあちゃんが、自主的に我々ランナーにりんごを中心とした食べ物を振舞って歓迎してくれた。すごい嬉しい。
通常、マラソン中は、固形物を食べない自分も、今日はリンゴを食べさせてもらう。




10km過ぎのエイドでは、昨日の前夜祭でも披露された、岩木登山囃の演者の方々が騒がしく我々を応援。

リンゴを孫と一緒に収穫されている農家の方がおられた。
リンゴ刈りは、毎年の恒例の行事なのかな。とても微笑ましい光景だ。
ケースにあんなにいっぱいリンゴが入っていて、今年も豊作のようだ。


序盤で眼前に見えていた岩木山が見えなくなっていたが、15kmを過ぎると、また岩木山が見えた。さっきよりもだいぶ近くなった。

20kmを過ぎると、世界遺産白神山地がある西目屋村に入る。
もうすぐ折り返し地点だ。


白神山地ビジターセンターの前で折り返し。


折り返してすぐに中間地点に到達。
先週の大阪30Kで、今の走力では自己ベストは望めないと判断し、年内の目標は予定されているマラソンを全て完走する事に切り替えたので、前半、6分/kmのゆっくりペースで走ってきたので、ここまで全然余裕。当たり前か。

折り返すとすぐに弘前市に戻る。
コース沿いに住んでおられるご老人方も、今日はコース沿いに座って、我々に手を振ってくれている。笑顔になれて、疲れが忘れられるので、すごい嬉しい。


このマラソンは折り返しコースなので、復路は往路を引き返すだけ。
退屈なハズなのに、今日はここまでゆっくりペースで走ってきたおかげで、かなり余裕があり、すごい楽しい。
それに今日は晴れているのに、東北地方だからだろうか、風もあって涼しい気候。
ここのところ、暑い中を走ってきていたので、涼しいとこんなに走りやすいのか、と再認識。
30km地点を過ぎても、まだまだ余裕。
30km辺りから序盤の飛ばし過ぎなどで失速したランナーをどんどん追い越していく。これがランナーズハイにつながるので、本当に楽しい。

30kmを過ぎると、再びリンゴ園があるリンゴ農家の村の中を走る。
リンゴ農家には、秋の花がたくさん咲いていて、花が好きな自分にとって、色とりどりの花々が後半の疲れを忘れさせてくれて、とても有難かった。
コース脇にあった、ベコニアの花畑。
赤、白、黄、オレンジ、ピンク、紫。素晴らしい。
この辺り、ペースを上げて良いリズムで走れていたので、止まりたくないのが普通だが、その綺麗さに思わず止まってしまった。

そして、初めて見たのがこの花。
地面からいきなり綺麗なピンク色の花が生えている特徴的な面白い姿。
調べてみると、イヌサフランというらしい。
大阪では見たことが無い花なので、インパクトがあるその姿に、走っている最中、目を奪われてしまった。
でも、こう見えてコルヒチンを含有しており、過去に食べてしまって死亡例がある有毒植物だそうだ。


リンゴ農家の村を抜けて、再び岩木山が眼前に見えてきた。ゴールまであと少し。

37km地点。残り5km。最後は、岩木山を背に走って、徐々に弘前市の街に戻ってきた。

ゴールも近くなり、沿道の応援もより盛大に。
お馴染みの「疲れているのは気のせい」という励ましの応援。全国のマラソン大会で必ず見掛けます。

41km地点。彼方に見えるは、スタート直後に下った坂道だ。あの坂がこの大会の最後で最大の難関だ。

歩いてしまっているランナーが多数いたが、坂道は「絶対に歩かず走って登ってやる!」と思えてテンションが上がるので、逆に好きだ。それに、体力に余裕があるので、余裕で走って登る事が出来た。


最後の難関の坂道を登りきると、ゴールは目前。

ゴール地点の観光館にある追手門広場に到着。レッドカーペットがお出迎えだ。


無事、ゴール!
フルマラソンのゴールに対して、もう「感動」は薄まってしまったが、体力も脚もかなり余裕のあるゴールであったことがとても嬉しかっだ。
気候が暑くないだけで、そしてマイペースで走るだけでこれだけフルマラソンが楽だとは。
前半、ペースが遅過ぎた事もあって、タイムは4時間13分と平凡だったが、その分、終始楽しめた。
やっぱり後半ペースを上げるのは楽しい。
あとはこれでタイムがもうちょっと良ければいいのだが、今の自分にはまだそれはムリっぽいので、年内、あと5つ残っているレースはこの戦い方で何とか乗り切ることだけ考えよう。


ゴール後は、勝利の美酒ならぬ、勝利のリンゴ!
思わず豪快に丸かじりでとても美味しかった。

この大会の参加賞は、定番の記念Tシャツと珍しく「つがるロマン」という米2kgの選択式。
エントリーする際に、記念Tシャツは溢れるほどあるので、安易に米を選択してしまったものの、荷物がたくさんあるので、米2kgなんてかさばるかさばる。
持って帰るのが大変で、少し後悔。

そして、会場では格安でリンゴも販売。
赤いのが「早生(わせ)ふじ」というちょっと早めに市場に出回る定番のリンゴと、黄色いのが「とき」という品種だそうだ。
地方発送もしてくれるとのことだったので、地元の両親に送ると共に、会社の同僚のお土産にいくつか買って帰る。


驚いたのは、リンゴと共に売られていた300円のリンゴカッターなるもの。
こんなに簡単に8等分できる。これなら会社に持っていっても、その場で簡単に分けられそうだ。


13時過ぎに走り終わった後、ホテルでレンタカーを預かってくれる時間が14時迄だったので、ゆっくり休む間も、完走の余韻を味わう間もなく慌ただしく会場を離れてホテルに戻り、レンタカーをピックアップして、一路、約1時間かけて青森空港に戻って帰阪。フルマラソンを走った直後なのに、我ながら元気だと呆れる。
本当に慌ただしい1泊2日の青森旅行だったが、目的を果たせて楽しい旅だった。
そして、青森県のフルマラソンを完走できて、マラソンで47都道府県を走るという生涯目標に向けて、28県目達成!
30県まで目前となり、とても嬉しい。
10月になって、マラソンシーズンがいよいよ始まった。その初戦としてまずまずの出来だったので、この調子で年内残っている5つのマラソンを全て完走だ!!