茨城100kウルトラマラソンin鹿行、サブ10はまだまだ遠い…
2019年3月24日日曜日。
今年が初開催となる、第1回茨城100kウルトラマラソンin鹿行に出場してきた。
茨城県は5大会もフルマラソンがあるマラソン県だが、今年、ウルトラマラソンも追加になった。
有名な霞ヶ浦の横にある北浦という湖を囲む鹿嶋市・潮来(いたこ)市・神栖(かみす)市・行方(なめがた)市・鉾田(ほこた)市という難読な5市が舞台で、100kmを通してフラットで走りやすい湖岸沿いコースを走るという、コース沿いの楽しみゼロな修行レースだが、これは慣れっこで望むところ。
「日本で一番フラットなコース」という謳い文句に釣られ、あわよくばサブ10を目指して、茨城県の鹿嶋市に初めてやって来た。
茨城県で走るのは、水戸市の水戸黄門マラソン以来、2回目だ。
大阪からは新幹線で東京駅に行き、鹿島神宮行きの高速バスで行けて便利であるが、やはり大阪からは遠かった。
鹿嶋市の鹿嶋セントラルホテルという大きなホテルに宿泊して、幹線道路沿いの店で大阪でも食べられるようなもので腹ごしらえをして、併設されている銭湯でゆっくりして、何にもすることがないので、朝5時スタートに向けて早めに寝た。
深夜、鹿嶋セントラルホテルからツアーバスに乗って、行方市の北浦公民館へ。
暗闇の中で蠢くウルトラランナー達。いつもの光景で慣れたもの。
念のために大会側の指示の通り、ヘッデンをしてスタートしたものの、スタート早々に鹿行大橋を渡った直後に明るみ始めてきて、10km走ったところでヘッデンを返却。
しかし、スタート直後から北浦の湖畔沿いの単調なコースが延々と続く。
覚悟していたが、これが100km続くとはメンタルがどこまで耐えられるか、自分との勝負だ。
10kmのエイドで苺で補給。
10kmのエイドを過ぎて北浦の北端を折り返した後の午前6時過ぎには陽が昇り始めた。
晴天の美しい青空に昇る太陽。フラットな湖畔沿いのコースを走っていて気持ち良過ぎて最高だった。
陽が昇り始めた事で温かくなってきたが、好調にキロ6分を維持して好調。
34kmの白浜ウォーキングセンターでは、カレーでエネルギー補給。
胃も好調!まだまだこれから!!
ウルトラマラソンでは珍しい、というかキロ6分で100kmを走り続けた事が無いので、珍しいかどうかは分からないのだが、この大会にはサブ10のペースランナーがおり、前半50kmはペースランナーについて走って行った。
しかし、それも49kmの延方公園エイドまで。
それ以降は、持病の左臀部痛が出始めて、後半は全くペースランナーについて行く事が出来なくなってしまった。
加えて、穏やかだった前半から一転、後半は1ヵ月前の小江戸大江戸200kの荒川土手の強風を彷彿とさせる向かい風にどんどんペースが落ちてしまった。
そんな苦しい時間が続く中、北浦のコースの最南端の59kmの鳥栖神社に到達。
ここに着く手前にラン友のTさんに追いつき、お互いの健闘を称え合った。苦しい時間だったので、話して苦しみを共有出来て有難かった。
鳥栖神社を折り返してからも相変わらず強風だったが、エネルギーを補給してから復調。
50kmから60kmの不調を取り返すべく快調に走る事が出来て、70kmの豊津まちづくりセンターへ到着。
そこからもず~~~っと湖畔沿いの単調なコースが続く上に、遮るものが何も無いので、強風を全身で浴びて前へ進んだ。
ここで走られなければ相当に辛いが、走る事だけは出来たので、全然辛くなかった。
北浦大橋を渡って、85kmの白浜ウォーキングセンターに戻って来た。
ずっと湖畔沿いのコースだったので、久し振りに橋を渡れて嬉しかった。橋を渡るだけでこんなにテンションが上がるとは笑
白浜ウォーキングセンターで一服した後は、最後の15km!往路で来た道を戻っていくだけ!!
再び変わり映えの無い湖畔沿いコースをひたすら走り、フィジカルもメンタルも辛くなってきても絶対に歩くことだけはせず、走り続ける事が出来た。
残り1kmでようやく北浦湖畔沿いコースが終わり。もう懲り懲り!
そして、無事、北浦公民館に戻って来て、ゴール!
後半のペースダウンでキロ6分は維持出来なかったが、最後まで走り続けて、サブ10は程遠いものの、何とか10時間30分で完走!
100kmを通して続く北浦の湖畔沿いの単調なフラットな修行コースに負けなかった。
というか、これまで経験した過酷なウルトラの事を思えば、フラットな単調コースなんて全く辛くなかった。
サブ10はまだまだ自分の走力ではムリである事を痛感。
しかし、キロ6分(10km1時間)が50km以降続かないとは情けないなぁ…
でも、これが今の自分の実力だ。
夢のサブ10はまだまだ自分には早過ぎる。
引き続き、精進せねば。
今回のウルトラマラソンはタイムを気にし過ぎて全然楽しくなかったので、来月はタイムを気にせず、ゆっくり楽しみながら走ろう。
参加記念品は、北浦周辺5市の名産品のひとつを選べたので、行方市の苺を頂戴した。
10kmのエイドでもらって美味しかったので、迷わずこれに決めた。
しかし、第1回大会なのにストレス無しでエイドのボランティアの方々も元気で素晴らしい大会だった。
サロマ湖以外に100kmを通してフラットなコースのウルトラマラソンは無いので、こういったタイムを狙えるウルトラが増えてくれて嬉しいのだが、やはり大阪からここに来るのは遠いなぁ。来年の出場は考えものだ。