高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

奈良・明日香村と吉野を堪能ラン35㎞

2020年6月21日日曜日の早朝ランは遠征することにした。

先日、奈良の山の辺の道と大和三山をランニングで堪能したので、もっと奈良を堪能したいと思い、明日香村に数多くある遺跡を巡り、さらに南下して吉野山まで行くコースを作った。

まずは朝早く奈良の橿原神宮まで電車で移動して、橿原神宮前をスタート。

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日本の原風景が残るのどかな明日香村を走った。

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まずは甘樫丘(あまかしのおか)という標高148mの丘陵へ。

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紫陽花が咲く山道を早足で登って、展望台へ。

ここからは先日巡った大和三山耳成山、天香具山、畝傍山が見渡せる。

1枚の写真に収めることは叶わなかったが、天気も良くて絶景かな。

左が畝傍山、シンメトリーな山容の耳成山

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一番右の平たいのが天香具山。

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甘樫丘を下った後は、有名な石舞台古墳へ。

ここに向かう途中、多くの家族連れやサイクリスト、バイカーとすれ違った。自粛モードの中、みんな考えることは同じだ。

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これが小学生の頃から何度も教科書などで見かけた石舞台古墳だ。遂に拝む事が出来た。

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石舞台の中にも入ることが出来た。

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さて、あっという間に堪能できたので、次の目的地へ。

そこに向かう途中、魅力的な場所がたくさんあって、ランニングを止めて写真撮影。

もう明日香村は何気無い何にも無い風景が、都会で暮らす自分にとっては全て素晴らしく思えた。

飛鳥川。いい名前だ。「あすか」って良い響きだ。

「あすか」は「明日香」「飛鳥」とある。一般的には自治体や地名の場合は「明日香」、時代や地域を示す場合は「飛鳥」と区別するらしいが、明確な区別は無いそうだ。

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聖徳太子生誕の地として知られる橘寺の前も通過。ここからの風景がまた素晴らしかった。しばし見とれてしまった。

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続いては、こちらも有名な高松塚古墳

石舞台古墳のすぐそばにあったので、立ち寄ってみた。

こちらは古墳というよりは、壁画が有名。彩色壁画に古代の女性の衣装や四神(朱雀・青龍・玄武・白虎)が描かれており、こちらも教科書で有名だ。小さな古墳の下に博物館があった。

館内は写真撮影禁止なので、貴重な古代の壁画をじっくり見てきた。

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高松塚古墳自体はこんな感じでこじんまり。

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高松塚古墳から少し南に行ったところにあるキトラ古墳も立ち寄った。

ここは古墳だけなので、観光客はほとんどいない。

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さて、ここから最終目的地の吉野へ。

吉野へ向かうには峠越えとして、壺阪山を越えるのが最短ルート。

目指すは壺阪山の山頂にある高取城

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高取町の歴史が残る道を走って、いよいよ壺阪山の峠越え。

ここを走って登っている奇特な人は少ないだろうから車の運転手は驚いたことだろう。

・・・であったものの、走って登れたのは、中腹にある壷阪寺まで。

そこからは歩きも交えながら、何とか壺阪山の山頂にある高取城址に到着。

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高取城は日本三大山城のひとつ。テレビで日本最強の城にも選ばれたそうだ。

日本三大山城と聞いて、

「地元の岐阜市にある岐阜城も山城だけど、岐阜城は違うのか!?」

と思ったら、日本には山城は多数あるようで、日本三大山城の高取城は標高584m、美濃岩村城は標高721mで日本で最も高い場所にあった城、備中松山城は標高480mで最も高い場所にあった現存する城とのこと。これは、標高329mの金華山山頂にある岐阜城は負けるわ、と納得。

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高取城址内の石垣の跡を散策。本当にこんな高所に城があったのか、一体どうやって建立したのか、と想いを馳せながら。

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凄い石垣。石垣マニアにはたまらなさそう。

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本丸の跡も見物。本丸跡では自分と同じようなトレッカーが仲間と昼食中だった。

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高取城址を散策した後は、峠の下りを一気に走って下った。

壺阪山の登りで水分がきれて喉がカラカラだったので、下山した後の寺にあった水飲み場・福龍水の水は本当に美味しかった。何杯もおかわり。

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下山した後はまたもや日本の原風景。この風景を求めていた。

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壺阪山を下山するとそこは大淀町大淀町を南下すると、吉野川が見えてきた。

そして、吉野町へ入った。目指す吉野山金峯山寺はもうすぐ。

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近鉄吉野線吉野神宮駅を右折すれば、吉野山

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吉野山へ向かうなだらかな坂道を走っていると、民家の入り口にサボテンの花が咲いていた。初めて見た!

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吉野山へ到着!

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ゴールは吉野山の山頂にある金峯山寺

ロープウェイは使わずに歩いて登った。

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ここは、春ともなれば、桜が有名で、吉野山全体が桜で満開になり、観光客が殺到するのだが、この時期且つ新型コロナウイルスの影響もあって観光客は少なかった。この時期は山道の紫陽花が満開で綺麗だった。

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吉野山の山頂に着いて、金峯山寺の参道を金峯山寺に向かって歩いた。

金峯山寺目前の土産物店で、さくらコーラを投入。走った後の炭酸飲料は最高だ。

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ゴールの金峯山寺に到着!

ここが有名な金峯山寺か。一度来てみたかったところに来れた。

仁王門は修理中で見られずに残念。

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寺院内では、せっかく自分の脚でここまで来た記念に、山岳信仰修験道の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)の下駄を模した足腰健康御守りを購入。

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ここを起点に熊野本宮大社まで繋がる大峰奥駈道が有名だ。

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金峯山寺を堪能した後は、下山は吉野ロープウェイで降りた。ロープウエイの中でお話した方が帰りは吉野駅から近鉄吉野線の観光特急「青の交響曲(ブルーシンフォニー)」で帰阪するとのことだったので、調べてみたら直近の電車がちょうど16時発のブルーシンフォニーで、近鉄特急の予約サイトにログインしたら、席が空いていたので、予約できた。

なんて幸運なんだろう。出来過ぎなプランだった。

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憧れのブルーシンフォニーが入場してきた!

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ランナーから鉄ちゃんに変わって、先頭に行き、ブルーシンフォニーを撮影。

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車内はとても豪華で、座席もゆったり。疲れた身体を癒すのには最適だった。

ブルーシンフォニーの終着駅である大阪阿部野橋駅までは1時間ほど。

到着した後は、天王寺駅前にある、お馴染みになりつつある「湯処あべの橋」で汗を流して疲れを癒した。

橿原神宮前駅を出発して、甘樫丘、石舞台古墳高松塚古墳キトラ古墳高取城址、吉野山金峯山寺を巡っての約35㎞。

その後は、予定していなったブルーシンフォニーに思いがけずも乗車出来て、天王寺の銭湯で汗を流す、という我ながらカンペキなプランだった。

素晴らしい1日だった。

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