高いところから失礼致します!

「苦しさはすぐに消える。諦めた事実は永遠に残る。」を心の中で連呼して、マラソン、ウルトラマラソン、超ウルトラマラソンを嗜む変態ドMランナーです。

全米オープンテニス2018回顧録

今年最後のグランドスラム、2018年の全米オープンテニスは、錦織圭選手と大坂なおみ選手が揃ってが大活躍。

錦織選手は今年はずっと苦しんでいたスポーツ選手最大の敵である怪我の心配なく、順調に勝ち進み、本来の強さを発揮して、ベスト8では同世代のライバルであるチリッチとの大一番を制しての勝利。
チリッチといえば、準優勝という快挙を果たした2014年の全米オープンテニスで決勝戦で負けた相手。

第1セットを取られ、第2セットも最初にブレイクを取られて4-2になった時は、「このまま一方的な試合で2014年の決勝の二の舞かなぁ」と溜め息が出たが、今回の錦織はここで終わらなかった。

暑くて心が折れそうな中に盛り返して、ブレイクバックして第2セットを取り、第3セットも連取。

第4セットも流れでこのまま錦織選手が勝利かと思いきや、チリッチが取り返して、フルセットにもつれ込む展開。

長い長いテニスの試合の中で、流れが行ったり来たりして本当に面白い試合だった。

そんな展開の中で2人共、疲労困憊の中に粘り勝ちしたのは錦織圭

同じ全米オープンの場で勝って、本当のリベンジを果たしてのベスト4進出。凄過ぎる!

この大熱戦には深夜から朝の7時前に決着するまで大興奮した。f:id:kohki3103609:20190102190043j:plain

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しかし、その後の準決勝でのジョコヴィッチ戦は、2014年の準決勝の再現とはならず、チリッチ戦で使い果たしたかの如く、粘り強さが見られず、解説の松岡修造さんのアツい解説も見られることもなく、一方的な展開であっさり敗退。

ジョコには先のウィンブルドンでも負けており、その後、彼はウィンブルドンを制して、怪我から見事復帰しての絶好調。

錦織選手が直近で勝ったのは4年前の全米オープン準決勝という相性の悪さで14連敗。

いつも錦織選手の高い壁になってきたが、今回もその壁は越えられず・・・

高校野球金足農業然り、スラムダンク湘北高校然り、ラスボス級の相手の前にあっさり負けてしまう展開で、とても残念だった。

どうやったらこの高い壁を乗り越えられるのか。
この結末は、錦織選手も暗中模索でどうしたらよいかが分からないだろうなぁ。 

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片や、ナダルのリタイアによる決勝進出だが、こちらも完全復活のデル・ポトロが決勝進出。

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勝戦は、昨年は調子を崩していてランキングを落としていたものの、今年になって完全復活を果たしたジョコヴィッチが圧巻の強さ。

絶好調の彼に勝てる相手はいなさそうだ。以前の絶対王者が完全復活だ。

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デル・ポトロも、かつては怪我でランキング圏外にまで至った中で、ようやく長い時間をかけて決勝戦の舞台にまで辿り着いた完全復活には感動を覚えた。

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そんな男子の結末よりも衝撃的だったのは、女子の大坂なおみ選手の日本人初のグランドスラム制覇!

ただ、涙ながらに憧れの選手への御礼と観客への配慮あるコメントをする20歳の王者と、審判に罵声を浴びせてラケットを壊す元王者。

紳士淑女のスポーツの象徴であるテニスにおいて、王者の品格とは何たるかを考えさせられる光景だった。

劣勢の中でイライラして冷静さが欠けている状況なので気持ちは分かるが、それをコントロールして冷静さを保つのがプロフェッショナルであり、王者たる者。

とにかく大坂選手の快挙に感動。

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